今週あったお笑い界隈の話題をピックアップ！ 今回は『THE SECOND』振り返りの番外編。ライター・新越谷ノリヲと担当編集Sが勝手にしゃべります。お聞き流しのほどを～。
■おもしろかった～
編集S おもしろかったですね、『THE SECOND』。
新越谷 おもしろかった～。有田さんも超よかった。
編集S 印象に残ったのは、どのへんです？
新越谷 そうですねえ、「致死量の関西弁」と「親ネズミ」かな。
編集S あら、金属バットに優勝してほしかった感じですか？
新越谷 いやー、優勝はガクテンソクだと思います。磨き上げられ方というか、特に奥田のツッコミのワードなんですけど、1万個くらい試して最適解を見つけてきた感じ。「6分の競技漫才」という意味での完成度を感じました。
編集S やっぱり6分っていうのは『ザセカ』の大きな要素ですよね。
新越谷 今回は特に、みんな台本の強い方が勝ったという印象でしたね。6分の使い方をより考えてきた方というか。有田さんが最初のほうで、台本があるのに初めてみたいにリアクションしてるのが漫才ってすごいみたいな話をしてましたけど、その通りの結果になったような気がします。
編集S 去年のギャロップ、囲碁将棋もそんな感じですもんね。
新越谷 そうなんですよね。こっちが待ってるワードの少し上のやつを置きに来る感じ。ああ、漫才見てるなぁという快感って、そういうところなのかもしれない。『ザセカ』って、来年以降もやるでしょうけど、そういう感じの大会になっていくのかもしれませんね。純粋に笑えるとか、熱さとかより「漫才」という演芸ジャンルの啓蒙番組になっていくような。
編集S それはそれで、お笑いの発展に寄与する気はしますね。
新越谷 お笑いの発展に寄与、とかあんまり考えて見てないですけどね。でも、来年以降は去年のマシンガンズとか、それこそジャルジャルやランジャタイもさらに勝ち抜けにくい大会になっていくような気はします。
■今年の“マシンガンズ枠”は？
編集S 去年はそのマシンガンズが大ブレークを果たしましたけど、今年の“マシンガンズ枠”って誰になるんでしょう。
新越谷 うーん、誰かいましたっけ。15年ネタ作ってない。ライブも適当にやってた。成り行きで出てみたら準優勝しちゃって、ビジュ爆発……。うーん……。
編集S いないです。みんなネタ叩きまくり、舞台立ちまくりのメンバーでした。
新越谷 ですよねえ。平場でのインパクトでいうと、「こいつがもう前を向いてる方です」のななまがりと、東野に「早くバラエティで共演したい」と言わせたザ・パンチですかね。
編集S 確かに。
新越谷 これって、ななまがりの「1点入るから優勝できない問題」ともつながってくると思うんですよね。ななまがりの露出が増えて森下の気持ち悪さに見慣れてくると、「森下だからしょうがない」という空気が受け入れられていくと思うんです。それこそ、ウエストランドが『M-1』初ファイナルでコケたあと、井口がテレビに出まくって「井口だからしょうがない」という空気を作っていったような感じ。
編集S それで優勝までいきましたもんね。1本目終わったときの「もっと井口の話を聞きたい」という空気はすごかった。
新越谷 さっき『THE SECOND』は漫才というジャンルの啓蒙番組になっていくかも、みたいな話しましたけど、やっぱりアンチテーゼは必要だと思うんですよね。そのアンチテーゼになりうるのが、実はななまがりな気がする。国崎は国崎で、抽選会とかで「国崎だからしょうがない」を存分に発揮してほしい。
編集S ランジャタイだって伊藤くんは優勝したいだろうに、勝手な言い分ですね。
新越谷 ほんとにね。
■NGKのトリの話
編集S 優勝会見で「僕たち世代でNGKで大トリ」の話も熱かったですね。大トリ取るとしたらプラス・マイナス、和牛、銀シャリという中で2組が解散して「銀シャリさんだけになってしまった」「銀シャリさんをひとりにしたくない」って。
新越谷 あー、それ。アレ？ って思いませんでした？
編集S え？
新越谷 ギャロップ入ってないんだって。それこそ『THE SECOND』初代チャンピオンなのに。
編集S まあ、世代でって話ですし。
新越谷 ギャロップって2004年結成ですよね。ガクテンソクが05年で銀シャリが02年。めちゃくちゃ「僕たち世代」じゃない？
編集S まあ、そうですけど。
新越谷 『THE SECOND』の優勝会見で、「優勝したから次はNGK大トリ」って話でギャロップの名前が出ないのって、なんか変というか……。
編集S 言いたいことはわかりますけど、なんでそんな嫌なこと言うの。
新越谷 嫌なことっていうか……。
編集S やめてくださいよ。殺すぞ。
新越谷 ぐぅ。
（文＝新越谷ノリヲ）
