「ゴルフが異次元。ヤバっという感じ」 2位河本結、優勝争った21歳・竹田麗央の飛距離に衝撃

ブリヂストンレディスで通算12アンダーで2位となった河本結【写真:Getty Images】

ブリヂストンレディス最終日

女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディスは19日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(6731ヤード、パー72)で最終日が行われた。単独首位で出たツアー通算1勝の25歳・河本結(RICOH)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算12アンダーで2位だった。5年ぶりの2勝目を逃したが、終始笑顔でプレー。優勝争いを演じ、通算3勝目を挙げた竹田麗央(りお・ヤマエグループHD)を称賛した。

執念でねじ込んだ。2バーディー、2ボギーのイーブンパーで迎えた最終18番パー5。河本は7メートルのバーディーパットを沈めて拳を握った。「惜しいパットが続いていたので、最後は死んでも入れたかった。めっちゃ悔しいけどやり切った」。首位の竹田がボギー以上で優勝が決まる状況。それでも拍手喝采のギャラリーに両手を挙げて応えた。

1番で竹田に並ばれても観客の「頑張って」の声には笑顔。ショットに苦戦する難しいラウンドだったが「ギャラリーの方が女子プロゴルフを見て楽しんでくれているのが嬉しかった。幸せでした」と振り返った。

前日から同組でプレーした竹田に2打及ばず。その飛距離に衝撃を受けた。「麗央には50ヤードくらい置いていかれました。ゴルフが異次元だな、感心というか『ヤバっ』という感じでした」。米ツアーを知る河本だけに「アメリカに来た感じでした。彼女の飛距離があればアメリカで全然戦えると思います」と舌を巻いた。

2019年3月のアクサレディス以来となる2勝目は逃したものの、これで今季12戦中6度目のトップ10入り。昨季はメルセデス・ランキング85位に沈むなど不調に苦しんだが、復活の気配を漂わせている。最終日最終組を回ったのは実に2年ぶり。「新しい気持ちかもしれないですね。こんなに幸せな事なのか。こういう環境の中でまわれてすごく嬉しかったです」。渋野日向子、畑岡奈紗ら実力者揃う1998年度生まれの黄金世代。反省を生かし、5年ぶりの優勝にまた挑む。

THE ANSWER編集部

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