オリックスが劇的サヨナラで楽天に連勝した。１９日の楽天戦（京セラ）は２―２で迎えた延長１０回、二死から森、宜保の連打で一、三塁とチャンスを広げ、宗佑磨内野手（２７）が右中間に弾き返してサヨナラ勝ちした。両手を広げて喜びをかみしめる宗にナインがベンチから駆け寄り、中嶋監督と抱き合った。
お立ち台に上がった宗は「えげつない打球だったかなと思う」と自画自賛し「こういう苦しい展開を過去３年間モノにしてきた結果、優勝していると思う。今日の勝ちは大きかった。これからもこういう展開があるので球場に最後まで残ってください。何が起こるのか分からないので」と観衆に呼び掛けた。
試合を作ったのは今季２度目の先発の２年目・斎藤。宮城、山下を欠く苦しい先発陣の中、直球を中心に二塁を踏ませず、６回途中を４安打無失点でリリーフ陣にマウンドを譲った。９回に守護神の平野が同点に追いつかれてプロ初勝利はならなかったが、延長１０回のドラマを呼び込む好投だった。
前日の１３安打に続いてこの日も１２安打と打線が上向き、不振だった森、西川にも当たりが戻って来た。ソフトバンクとは１０・５ゲーム差と変わらないながらも連勝で４位に浮上し、巻き返しを図る。
