フジ退社の三田友梨佳アナ、仕事復帰もバラエティーではなく新ワイドショーMC待望論

昨年3月に第1子を出産するタイミングでフジテレビを退社した三田友梨佳アナウンサーが、今年1月から芸能事務所フォニックスに所属し、徐々に活動をスタートさせている。

フォニックスは、2008年にフジテレビ、共同テレビ、セント・フォースの3社が共同で設立した芸能事務所。八木亜希子、滝川クリステル、高島彩など、フジテレビ・共同テレビ出身のアナウンサーが所属。いわばフジテレビ傘下の事務所で再出発を果たした三田アナは、今年2月にかつてレギュラー出演していた『ワイドナショー』のコメンテーターとして仕事に復帰。さらに、4月には日本テレビ系『踊る!さんま御殿!!』に出演した。

局アナ時代はスポーツ、報道からバラエティーまで、幅広いジャンルの番組をバランスよくこなしていたということもあり、フリーアナとしての活躍も期待されている。しかし、現時点では必ずしも周囲の期待通り……ということではなさそうだ。

「局アナ時代から自分の意見を積極的に発信していくことも多かった三田アナなので、『ワイドナショー』ではそつなくコメントしていました。しかし『さんま御殿』では、残念ながら見せ場を作ることはなかった。もともと正統派のアナウンサーなので、トーク番組で“おもしろエピソード”を披露するタイプではないということもあるんですが、正直物足りない。“顔見せ”程度でしかなかったですね」(テレビ局関係者)

『さんま御殿』でインパクトを残して、そのままバラエティーでブレイクしていくのが、人気タレントのパターンとなっていることを考えると、三田アナは不発に終わったと言わざるを得ない。

「今後バラエティータレントとして進んでいくのは難しそう。ただ、三田アナはそもそも報道系のアナウンサーですから下手にバラエティーを攻めるよりも、良かったのかもしれない。フジテレビ内では報道番組や情報番組のメインキャスターを任せたいという声も出ているようです」(同)

たしかに人気も知名度も実力も申し分ない三田アナであれば、報道番組やワイドショーなどのメインキャスターに就任してもおかしくない。フジテレビの元エースアナが、フジテレビ傘下の事務所に入り、そしてフジテレビの番組のメインキャスターとして凱旋するというのは、自然な流れだ。

そんななか、フジテレビでは新たな午後のワイドショーがネット開始するという噂が流れている。

フジテレビ系列の関西テレビ(カンテレ)では、昨年10月より同局が制作する平日午後の帯の情報番組『旬感LIVE とれたてっ!』(午後1時50分から午後2時45分)が放送されている。現時点ではフジテレビ以外の一部のフジテレビ系列でネットされている状態だが、不定期で祝日に2時間編成のスペシャル版をフジテレビでも放送。それを足がかりにして、今後フジテレビでもネットするのではないかとささやかれているのだ。

午後のワイドショーというと、日本テレビは読売テレビ制作『情報ライブ ミヤネ屋』、TBSではCBCテレビ制作の『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』がそれぞれ放送されており、全国的に人気番組として定着している。

一方のフジテレビの同時間帯ではドラマが再放送されているが、視聴率的にも微妙な状態。そこで『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』と同様に、地方局制作のワイドショーをネットするという案が、フジテレビ内で浮上しているというわけ。そして、この『とれたてっ!』に三田アナのレギュラー出演を推す声があるというのだ。

「『とれたてっ!』でMCを務めるのは元日本テレビの青木源太アナですが、一部に“青木アナだけでは弱い”との声もある。そこで、浮上したのが人気も実力もたしかな三田アナを補強するという案です。ただ三田アナは産休から復帰したばかりで、育児もありそんなに忙しく働ける状況ではない。しかも『とれたてっ!』は大阪のカンテレ本社からの生放送。仮に三田アナを補強するとしても“週に1回だけ出演”みたいな形が現実的でしょうね」(同)

昨今は、藤本美貴、横澤夏子、若槻千夏など、“ママタレ”が多くの番組で大活躍しているほか、TVerでもママタレ関連の番組の再生数が好調。子育て世代を意識した番組作りが成功をもたらす傾向にあると言われている。そういう意味では、まさに現役の子育て中である三田アナは、子育て世代を取り込むには最適な人材となるだろう。そして、いずれも40代以上の男性がMCを務める『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』との差別化も図れるはずだ。

「成功している裏番組と同じ方法論ではなかなか太刀打ちできない。だからこそ、フジが子育て世代を意識した内容で攻めてくるというのは、十分にありうる話だと思いますよ」(同)

果たしてフジテレビでの『とれたてっ!』のネットはあるのだろうか。そして、三田アナの起用はあるのだろうか。午後のワイドショーバトルに注目したい。

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