2ゴールは“完全復活”の証。湘南FWルキアンが新潟戦でチームを勝利に導く「ライバルが結果を残していたなかで...」

5月19日、湘南ベルマーレはJ1第15節でアルビレックス新潟と対戦し、2-1で勝利した。

この日のMOMは、FWルキアンだ。0-1で迎えた35分、GKソン・ボムグンからのロングボールに反応すると、相手のDFとGKの連係ミスを突き、無人のゴールに流し込んだ。

さらに60分、MF平岡大陽のシュートのこぼれ球に詰め、逆転弾を奪取。自身のJ1でのキャリアハイに並ぶ今季5ゴール目が、チームを勝利に導く決勝点となった。

試合後、ルキアンはふたつの得点について次のように語る。

「信じることが大事。1点目は、信じて追った結果、相手のミスもあり、ラッキーな形でこぼれてきました。チームとして難しい流れだったので、本当に大きなゴールでした。2点目も、大陽が打つのを予測できていましたし、こぼれ球が来ると信じていたから、良いポジショニングができた。決められて良かったです」

【動画】ルキアンのJ1自己最多に並ぶ今季5点目!
ルキアンは、今季の開幕から10試合連続でスタメンに名を連ね、すべてのゲームでフル出場。その後、第11節の鹿島アントラーズ戦(1-3)で70分にピッチを退くと、翌節のサガン鳥栖戦(2-1)でメンバー外となり、状態が心配されていた。

13節のFC町田ゼルビア戦(0-0)、14節の柏レイソル戦(1-2)に途中出場し、3試合ぶりに先発復帰を果たした今節、2ゴールを記録。新潟戦での自身の出来と、コンディション不良に泣いた5月の前半をルキアンはこう振り返る。

「個人的に体調の良くない時期があって、100%の力が出せないということで監督とも相談して、お休みをいただいていました。その間、(福田)翔生や阿部(浩之)らライバルが結果を残していたなかで、自分の状態が戻って、今日、また点を取れて嬉しかったです」

次節・敵地でのジュビロ磐田戦では、今季ここまで5ゴールと好調の福田が出場停止(14節・柏戦で退場)から戻ってくる。今節に結果を残したルキアンや、阿部、鈴木章斗、石井久継、ディサロ燦シルヴァーノら、激戦区の2トップの人選は果たしてどうなるのか。山口智監督の判断に注目したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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