東川氏が無投票で5選 - 奈良県御所市長選

無投票で5選を決め、支援者と万歳する東川氏(中央)=19日午後5時40分ごろ、御所市内の選挙事務所

 奈良県御所市長選挙と市議会議員補欠選挙(欠員1人)は19日告示され、市長選には現職の東川裕氏(62)=無所属=が立候補。午後5時までに他の候補者から届け出はなく、東川氏の5選が決まった。同市長選の無投票は4回連続。市議補選も県商工会青年部連合会長の新人、田中曜平氏(39)=同=以外に立候補者がなく、無投票で当選が決まった。

 東川氏は午前9時30分、出陣式に駆け付けた支援者約160人とガンバローコール。選挙カーで市内を巡り、スポット演説で市民に支援を呼びかけた。

 午後5時に当選が確定すると、同市内の選挙事務所に集った支援者約50人の前に妻宣子さん(58)と現れ、深々とお辞儀をして感謝。後援会長や陣営関係者らと万歳三唱して喜びを分かち合った。

 東川氏は4回連続の無投票当選を受け、「本当は選挙をやりたかったです。票をいただくのはエネルギーになる。ただ、付託頂いたという自信を持って行政を前へ進め、責任を果たしていきたい」。

 また、今後10年を市の未来へ道しるべを作る「勝負の10年」と位置づけ、次の六つの重点政策を掲げ「必ず成し遂げたい」と力を込めた。

 東川氏が示した重点政策の概要は次の通り。

 新しい学校づくり▽新しい保育所づくり▽庁舎複合施設を含む近鉄・JR御所駅前整備▽企業誘致による働く場の創出▽観光戦略の確立▽付加価値のある農林業の推進―。

© 株式会社奈良新聞社