猫が『そばに来てほしがっている』ときの4つのサイン よく見られるシチュエーションは?

1.しっぽを震わせながら近寄る

そばに来てほしいときのボディランゲージとして、最も分かりやすいのは「しっぽ」です。猫はさまざまな感情をしっぽで表現しますが、垂直にピンと立てるのは甘えたいとき。その状態で壁にスリスリしたり、飼い主を見つめたりすることもあります。

また、しっぽをピンと立てながらプルプル震わせるのは、嬉しくて興奮している証拠です。左右に小さくクネクネするのはワクワクしているためです。

いずれにしても、しっぽを立てた猫はとてもゴキゲンで飼い主と遊びたいと思っているので、存分に構ってあげましょう。

ただし、しっぽを立てていたとしても、毛を逆立てていたり、左右に大きく振るのはイライラして攻撃的になっているときです。相手に対して自分を大きく見せたいために、このような状態になります。

2.語尾を伸ばすようにウニャーンと鳴く

鳴き声で「そばに来て」と訴えてくることもあります。とくに普段からお喋りな猫やオス猫は声で伝えることが多いそう。語尾が長く、甲高く、大きな声で鳴くのが特徴です。

声に気がついた飼い主が猫に目を向けると、ここぞとばかりにゴロンと転がってお腹を見せびらかすこともあります。猫にとってお腹を見せる行為は弱点を見せることに等しく、信頼できる相手にしか行いません。その場の環境に心から安心し、飼い主に撫でてほしいと思っているのでしょう。

ちなみに「サイレントニャー」などと呼ばれる、人間には聞き取れない周波数の声を発する猫もいます。これは、母猫の気を引くためにいつもと違った鳴き方をする子猫の習性。成猫になっても、飼い主の気を引くためにすることがあります。

3.やたらとついてくる

SNSなどで「飼い主をストーカーする猫」のネタが話題になることがあります。

このように、やたらと自分についてくる場合は、ご飯をねだっているときもあるでしょうが、「来てほしい」アピールをしているケースもあるようです。追いかけているというよりは、飼い主の視界に入り込もうとしているのでしょう。

中には、パソコンと飼い主の間に割り込んで邪魔をしてきたり、読んでいる本の上にわざわざ乗ったりと強気なアピールをする猫もいます。

猫は単独行動を好む生き物ですが、放置されている時間が長いと寂しくなって当然です。飼い主の気持ちが離れていると感じ、必死に存在をアピールしているというわけです。

ご飯をあげても、トイレ砂を捨ててもついてくる場合は、孤独な気持ちになっている可能性大です。作業はいったん中止して、構ってあげるのがおすすめです。

4.じっと見つめる

甘え上手な人もいれば引っ込み思案な人もいるように、猫にも個々の性格があります。

大人しくて控えめな猫は、わざと遠方から見つめてくることがあるようです。キャットタワーの上や家具の上から飼い主をじっと見つめて、(こっちに来てくれないかな…)と考えているのです。

またこのアピール方法は、野良猫だった猫や飼ったばかりの猫にもよく見られます。甘えることに慣れていないため、見つめることで気持ちを訴えようとしているというわけです。目が合うと、「ニャー」と鳴いたりお腹を見せてくることもあります。

なんだか分かりにくい甘え方ではありますが、猫にとってはそれくらいの距離感が落ち着くということかもしれません。怖がっていないか様子を見ながら撫でてあげるといいでしょう。

まとめ

今回は、猫が「そばに来てほしがっている」ときのサインについて解説しました。

猫がしっぽを立てていたり、語尾を長くして鳴いているときは「こっちに来て!」のサインです。猫のそばにそっと近寄り、優しく撫でてあげましょう。

また、猫の性格によっては、ただただ後をついてきたり、見つめたりするだけの場合もあります。一見分かりにくいアピールでも、「どうしたの」と声をかけると返事をしてくれることが多いようです。

なお、呼びかけても無視するときは警戒している可能性があるので、慎重にスキンシップを取ってあげてください。

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