パリ五輪有力!スケートボード根附海龍選手 武器は父直伝の「ヒールフリップ」 唯一無二の技で金メダルを狙う【メダルへの道】

2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。今回は、ハイレベルな代表争いが続くスケートボード男子ストリートの注目選手、根附海龍選手の唯一無二の武器に迫ります。

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根附選手がパリ五輪代表を狙うスケートボード・ストリートは、45秒の間に何度も技を繰り出すランと一発の大技で勝負をするベストトリックの得点を競う種目です。
根附選手は2023年の世界選手権で準優勝。さらに、パリ五輪予選の1つである2024年3月にドバイで行われた大会では、優勝するなど、最も乗りに乗る注目のスケーターです。

得意技は父直伝の「ヒールフリップ」 世界と戦うための武器に

世界で戦う根附選手の得意技がヒールフリップ。

つま先でボードを回すキックフリップが主流の中、ヒールフリップはかかとでボードを蹴って回転させるトリックです。

ヒールフリップについて根附選手は「(キックフリップは)つま先で蹴るので細かい動きとか分かりやすくて。かかとだと感覚が難しい、細かい動きが難しい。」と解説。

なぜ難しいヒールフリップが得意技になったのか聞いてみると、「お父さんと小さいころスケボーしてたときにヒールフリップなら回せるって言ってたので、それで教えてもらって」と語る根附選手。なんと最大の武器は父直伝の技だったのです。

ただただ楽しくてスケートボードを始めた時から何度も何度もコーチなしで1人で繰り返し練習をし、磨いてきた「ヒールフリップ」。

自身の代名詞とも言われるこの技について「ヒールフリップは他の人がやってないし、自分だけのオリジナリティが欲しい、大事にしているので。」と語る根附選手。「ヒールフリップ」は自身も認める世界と戦うための武器となっていました。

オンリーワンの超大技で金メダルを狙う 「自分だけしかやっているの見たことがない」大技で金メダルを狙う

パリ五輪で根附選手は、唯一無二の大技「ヒールバックテールビッグスピンアウト」成功を狙っているといいます。

「ヒールバックテールビッグスピンアウト」は得意のヒールフリップで障害物にボードをかけ、飛び降りるときにも、ボードを横回転させる超大技。

金メダルのためには成功させたいということで、「結構いい点数が出ると思うのでたぶん(メダルに)近づくと思います。自分だけしかやっているの見たことがないので、自分を表現できるような技だなと思います。」話をしていました。

幼少期から磨いた父直伝のトリックで、3年前は逃した大舞台を狙う根附選手。
最後にパリ五輪の目標を聞くと「金メダルです。」と迷いなく答えました。

スケートボードのパリ五輪には、2024年5月16日からの上海大会などの五輪予選の結果を受けて日本勢ランキング最大上位3番目までの選手が出場。根附選手は日本勢2番手の5位につけています。

(2024年5月16日『めざましテレビ』放送より)

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