おいしい蜂蜜採れた 一関・Ark 親子ら養蜂体験

蜂蜜が専用の器具からろ過器に流れるのを見守る参加者

 一関市藤沢町黄海の農業体験施設Ark館ケ森で19日、養蜂体験が開かれた。参加した親子らが、施設内の設備で蜂蜜採取に挑戦。ミツバチの生態や自然界での役割にも理解を深めた。

 農業を通して食と命を学ぶ同施設の企画「1DAYファーマーズツアー」の一環で、安全対策を徹底して実施。岩手、宮城両県から25人が参加し、養蜂担当スタッフが講師を務めた。

 体験に先立つレクチャーでは、ミツバチが受粉を媒介し植物の生育に大きく貢献しており、仮にミツバチが全滅すると全植物の3分の1が姿を消すことなどを説明。働き蜂1匹が一生で集められる蜂蜜はティースプーン1杯程度だとし、養蜂の大変さを伝えた。

 参加者は養蜂箱を手にして蜜が入った状態の重さを体感。専用の器具で蜂蜜を採取した。同施設産の蜂蜜を試食し、蜜の基になる花によって異なる風味を確かめた。昼食では体験で採った蜂蜜をトーストに付けて味わい、生産から消費までを1日で体験した。

 参加した児童は「蜜を採るのが楽しかった。蜂蜜は甘くておいしい」と話していた。

 今年の同ツアーは毎回テーマを変え、10月まで計6回開く予定。

© 岩手日日新聞社