【とやま清流マラソン】力を出し切れた 男子優勝・開上さん

男子優勝の開上さん

 スタート直後から1人旅で後続をぐんぐん引き離し、2位に5分40秒差を付けて圧勝した。2年ぶりに出場し3度目の優勝を果たした富山市出身の開上知弘さん(35)=金沢市=は「力を出し切れた」と喜んだ。

 目標は初優勝した2019年大会の記録2時間28分16秒を更新すること。スタート時は曇りで涼しく2周目までは好調に飛ばし、最後の3周目で日差しが強くなり体力を消耗した。気力を振り絞って走り、目標には届かなかったが「すれ違うランナーや沿道の応援が力になった」と感謝した。

 開上さんは金沢市在住で、能登半島地震の被害はほとんど受けなかったという。今も満足に練習できていないランナー仲間を思いやり「元気に走れることに感謝し、これからもマラソンに取り組みたい」と話した。

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