マンションに3万円で防災チェア 海老名市、設置促進へ管理組合など支援 エレベーター内の閉じ込め対策

海老名市がエレベーター内への設置を支援する防災チェアと収納品

 海老名市は、地震発生時、マンションのエレベーター内に閉じ込められた場合に備えるため、管理組合などに対して非常用品が入った防災チェアの設置を支援する。市が1台9万4600円の防災チェアを購入し、管理組合などは負担金3万円で設置できる。

 防災チェアの収納品は、10年保存の飲料水や発光ダイオード(LED)使用のランタン、トイレ袋、クッキー、ホイッスルなど。

 2018年6月の大阪府北部地震ではエレベーターが多数停止し、閉じ込めも発生。市内にはマンションなどの共同住宅にエレベーターが少なくとも360基あり、市は設置を促進したい考えだ。

 管理組合や賃貸住宅の所有者などが対象。申請は市危機管理課窓口か市ホームページで、来年3月31日まで。問い合わせは、同課電話046(235)4501。

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