第6戦の大敗を「忘れちゃいけない」とヨキッチ。マローンHCは不調のマレーに“珍注文”<DUNKSHOOT>

昨季のデンバー・ナゲッツは、ウエスタン・カンファレンス首位の53勝29敗(勝率64.6%)でレギュラーシーズンを終え、ホームコート・アドバンテージを獲得。プレーオフでは16勝4敗という強さで駆け抜け、球団史上初のNBAチャンピオンとなった。

王者として迎えた今季は、ウエスト2位の57勝25敗(勝率69.5%)でプレーオフに突入。ファーストラウンドこそロサンゼルス・レイカーズ相手に4勝1敗で早期決着を決めるも、カンファレンス・セミファイナルでは第3シードのミネソタ・ティンバーウルブズに苦戦を強いられている。

ホームのボール・アリーナでシリーズ最初の2戦に連敗後、第3戦から立ち直り、3連勝で一気に王手。しかし現地時間5月16日(日本時間17日、日付は以下同)の第6戦、なんと70-115で歴史的大敗を喫してしまい、ウルブズに逆王手をかけられた。

この試合を22得点、9リバウンド、2アシストで終えたニコラ・ヨキッチは、第4クォーター残り9分52秒で30点差に開いたことでコートを去るも、ベンチで座ることなく、最後まで試合を見届けていた。
「僕らは(この大敗を)忘れちゃいけない。僕らはこの結果を受けて、実感する必要があると思う。相手は僕らをやっつけた。そこから学んでいくべきなんだ」

ヨキッチがそう口にしたように、ナゲッツはこの大敗から目を背けるのではなく、この結果を現実のものとして受け入れて、19日のシリーズ最終戦へ臨む必要がある。

第6戦の序盤に右ヒジを痛めたことで、フィールドゴール成功率22.2%(4/18)の計10得点に5アシストと不発に終わったジャマール・マレーは、18日のチーム練習をフルメニューでこなしており、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は期待を寄せていた。

「彼はいい感じだった。今日はとてもハングリーに見えたよ。この2日間、まるでなにも口にしていないみたいだ。だから明日もこのままでいてほしいね。私からすれば、彼には明日の試合開始までなにも食べないでほしい」

運命の第7戦は19日、ナゲッツの本拠地ボール・アリーナで行なわれる。この大一番を制し、ダラス・マーベリックスが待つカンファレンス決勝へ駒を進めるのはどちらのチームなのか。

構成●ダンクシュート編集部

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