上州三大祇園祭が集結 群馬県庁県民ホールで演奏

上州三大祇園祭のおはやしが4年ぶりに出そろった演奏会

 「上州三大祇園祭」として知られる世良田(太田市)、沼田(沼田市)、大間々(みどり市)の祇園祭の担い手が集う演奏会が19日、4年ぶりに群馬県庁県民ホールで開かれた。各地の団体が地域で伝承されてきた祇園ばやしを披露。そろいの法被で太鼓や笛、かねを鳴らし、会場を祭りの雰囲気に染めた。

 安土桃山から江戸時代に誕生した世良田、沼田、大間々の祇園祭は上州三大祇園祭と称される。この日は、各地の3団体が午前と午後に計6回披露した。大間々祇園囃子(ばやし)を演じた保存会の石岡瑞希さん(18)=みどり市大間々町=は「母の影響で子どもの頃から取り組んでいる。大間々が大好きなので、これからも長い歴史をつないでいきたい」とほほ笑んだ。

 会場には、各地の祭りの歴史を紹介するコーナーもあり、来場者が地域の伝統芸能に理解を深めていた。

 上州三大祇園祭研究会が主催。少子化の影響で担い手が少なくなる中、県内の祭りが連携して魅力を発信しようと企画した。2020年1月に開催して以来、コロナ禍もあって開催できていなかった。

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