千葉県木更津市/吾妻公園文化芸術施設基本設計プロポ公告、6月14日まで参加受付

千葉県木更津市は、吾妻公園に整備する文化芸術施設の設計を始める。施設はホールや図書館、中央公民館の機能を集約した複合施設で、実施計画によると4階建て延べ約8300平方メートル規模を想定している。工事費は約105億円を見込む。建設工期は2026年9月~27年12月を予定する。17日、基本設計の委託先を決める公募型プロポーザルの手続きを始めた。参加申請は6月14日まで。
業務名は「吾妻公園文化芸術施設基本設計等業務委託」。参加申請書は企画部地域政策室への持参か郵送で受け付ける。技術提案書は7月29日で締め切る。審査は8月6日に実施し、結果を同8日に通知する。委託先候補との協議や契約締結などは同27日以降となる見通し。履行期間は委託契約締結日から25年3月31日まで。提案上限額は1億9999万7600円(税込み)。
参加できるのは、市の入札参加資格者名簿に登録されている単体か複数で構成するグループ。代表者は1級建築士事務所登録を受けていること。構成員のうち1者以上は、14年度以降に公共施設(延べ5000平方メートル以上)の新築や改築、増築に伴う設計業務を元請で完了した実績があることを求める。
同公園の所在地は吾妻2の10の11ほか(敷地面積約4万1200平方メートル)。建ぺい率60%、容積率200%。現在の用途地域は第1種住居地域だが、近隣商業地域に変更する予定という。
施設設計に伴う基本要件は、耐震安全性の分類は構造体II類、建築非構造部材A類、建築設備乙類。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の取得や、地域産木材の利用を検討することも求める。
市は、金田地区~庁舎跡地を一体的に整備する「木更津飛行場周辺まちづくり」を進めている。重点地区として▽吾妻公園▽江川総合運動場周辺▽木更津駅周辺▽旧庁舎跡地-の4地区を設定した。同公園を除く3地区はこれから整備方針を具体化していく。実施計画策定業務支援の委託先を決める公募型プロポーザルの手続きを14日に始めている。

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