【ミニレビュー】オルトフォンのアルミ無垢材スタビライザー「Record Stabilizer」

今話題のアクセサリーを毎週ピックアップし、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、カートリッジでも知られるデンマークのオーディオブランド、ORTOFON(オルトフォン)のレコードスタビライザーを紹介しよう。

ORTOFON レコードスタビライザー「Record stabilizer Black」(価格:11,000円/税込)※シルバー仕上げも用意

音像をどしっと安定させる効果が高い

オルトフォンのRecord Stabilizer。切削加工されたアルミ無垢材からなるボディを採用している。底面に備えられたフェルトシートによってレーベル面を保護し、密着の度合いも高めている。使った状態とそうでない状態で比較試聴した。

重さ240gのスタンダードモデルをチェック

どの楽音も密度を高め、立体化する傾向。弦のピチカートが弾力豊かだ。肥大化していた音像のサイズが適正化する。楽器間の混濁が解消して整然と定位するようになる。ノイズフロアが少し下がり、アナログ特有の遠近もよく出る。

レコードプレーヤーに装着し有り無しでの音質を比較

Record Stabilizerを使った状態で聴くと、使っていない状態の際に、どの音像にも微小な揺れがあったことが分かる。音像をどしっと安定させる効果は高い。かといって、音楽の足取りを重くしたり響きを抑圧したりはしない。制振が効き過ぎるスタビライザーだとあからさまに伸びやかさを失って歌わなくなるものだが、このRecord Stabilizerはチューニングが巧みなのだろう、よく歌う。

裏面はフェルト仕上げ。なお、レコードの盤面からセンタースピンドル先端が18mmまでのレコードプレーヤーに対応する

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