巡行路 複数箇所通れず 富山県射水市の新湊曳山まつりへ復旧

路面の段差を点検する新湊曳山協議会員=射水市港町

 富山県射水市の新湊曳山(ひきやま)協議会(中野剛会長)は19日、10月1日に開かれる新湊曳山まつりの巡行経路を点検し、能登半島地震による路面の損傷などで曳山が通行できない箇所を複数確認した。県や市、業者と情報共有して早期復旧を目指す。現時点で経路の変更は予定しておらず、通常規模で開催する。

 会員約30人が二手に分かれ、道路の亀裂やマンホールの隆起、電線の高さなどをチェックした。電柱が傾いて道幅が狭くなり、曳山が通行できない通りや、曳山の方向転換に危険が伴う路面の段差が見つかった。

 同会は毎年5月ごろに経路の安全確認をしている。今年は元日の地震被害を踏まえて入念に見て回った。中野会長は「皆で力を合わせ、曳山で新湊のまちを元気にしたい」と話した。

 新湊曳山まつりは射水市新湊地域の内川周辺を高さ約8メートルの13基が巡行する。

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