『鬼滅の刃 柱稽古編』で注目される「柱同士の交流場面」第1話から共闘シーンに反響

『鬼滅の刃 柱稽古編』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

吾峠呼世晴氏の同名漫画を原作としたアニメ『鬼滅の刃』の新シリーズで、第4期となるアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』が5月12日にフジテレビ系にて第一話が放送された。社会現象を起こしたアニメ『鬼滅の刃』の約1年ぶりとなる新エピソード放送に注目が集まっている。

今回の「柱稽古編」では、太陽の光を克服した禰豆子を狙う鬼舞辻無惨に備え、鬼殺隊最高位の剣士である“柱”による最終決戦に向けた稽古の様子が描かれる。

コミックスでは15巻から16巻までと比較的短いエピソード。敵である鬼との戦闘はないが、ここまでは目立たなかった柱の登場シーンが多く、彼らの関係性や考え方をかいま見ることができそうだ。

原作では9話分にあたる内容を1クールのアニメにすることで、アニメオリジナルの展開や演出も注目される。

実際に、原作漫画とは少し構成が異なっており、アニメ「柱稽古編」第一話の冒頭では、鬼が潜伏する城へと潜入した蛇柱・伊黒小芭内と風柱・不死川実弥が共闘するシーンが描かれた。初めて披露されたそれぞれの呼吸による派手なエフェクトの技はSNSで早くも話題に。

不死川の風の呼吸「弐ノ型 爪々・科戸風」は、緑色の鋭い風が次々出て鬼の体をこっぱみじんに切り裂いた。続いて現れた鬼たちの前にスッと現れた伊黒による蛇の呼吸「伍ノ型 蜿蜿長蛇」は、うねる蛇がエフェクトとして描かれ、鬼の頭を食いちぎる。柱2人の「危なかったな」「頼んでねーよ」というやりとりもあった。

原作で2人が呼吸を使って戦うシーンは、かなり後半に描かれていただけに、Xでは「もう見られるなんて」という声が上がり、「鬼滅の刃」がトレンド入りを果たしていた。また今後の戦いの舞台となる、無惨の根城である無限城に一瞬入り込む場面も見られたことにも驚いた人が多かったようだ。

■設定では「気が合う」と語っている伊黒と不死川

『鬼滅の刃』公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』(集英社)では、柱同士がお互いをどう思っているかなども描かれているため、今後もこういったアニオリ展開に期待が高まる。そこで今回は「柱稽古編」でぜひ見てみたい柱同士の交流場面を紹介したい。

先ほどアニオリ展開を紹介した伊黒は、柱のメンバーの中では不死川ともっとも仲がいいようで、互いの印象を「気が合う」と語っている。

2人は21歳で同い年(水柱の冨岡義勇も同い年)。原作に描かれている以外でも、今回のアニメ第一話のように同じ任務につくことが多かったのかもしれない。公式で仲の良さが明言されている2人がプライベートでどんな会話をするのか、原作にはないセリフがアニメで登場することもありそうだ。

そして、気になるのは貴重な女子コンビである蟲柱の胡蝶しのぶと恋柱の甘露寺蜜璃。『鬼滅の刃』アニメのCパートのお楽しみとなっている「大正コソコソ噂話」の第一話ではしのぶが取り上げられ、柱合会議で自分の失言の恥ずかしさのあまり赤面していた甘露寺に対して、ハンカチを渡す胡蝶の優しさが紹介されていた。

公式ファンブックでは、甘露寺の「一緒にもっと遊びたいけど時間がないの」というセリフが書かれているが、しのぶは蜜璃にハイカラな料理のレシピを教えてもらっていることが明かされている。せっかくならアニメ本編でそのシーンも見てみたい。好みなどもかなり違っていそうな2人なので、普段どんな会話をしているのかも全く想像できないのが、逆にアニオリ展開への期待を強めている。

ちなみに、炭治郎によると「柱稽古編では毎回、柱それぞれの大正コソコソ噂話を紹介していきたいと思います」とのことなので、第二話以降も柱のメンバーにフォーカスした貴重な新規セリフとシーンのおまけが楽しめそうだ。

■伊黒と不死川から嫌われる冨岡

5月19日に放送された「柱稽古編」第二話のタイトルは「水柱・冨岡義勇の痛み」。柱である冨岡がメインとなるエピソードだ。

ちなみに冨岡は、ファンブックによると伊黒と不死川から嫌われているようで、それぞれから「拙者不幸でござるみたいな顔しててムカつく」「自分はあなたたちとは違いますみたいな感じが鼻につく」と評価されている。柱稽古編以降の展開を考えると、できればどこかのシーンでそのイメージが覆るような展開が描かれるといいのだが……。

このほかにも、柱のみんなから印象がいいとされていて、アニメ第一話でもかなりの存在感を誇っていた岩柱の悲鳴嶼行冥の他の柱との交流の様子や、甘露寺の恋の行方につながるフラグ場面があるのかも気になるところ。

すでに原作の『鬼滅の刃』を読了しているファンにとっても、アニメは見逃せない展開が続きそうだ。

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