水産加工、DXで負担軽く 大船渡・森下水産が補助活用し装置導入

森下水産が製造ラインに導入したエックス線異物検査装置。DXを活用し、生産性の効率を高めている

 岩手県大船渡市盛町の森下水産(森下航生社長)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用し、生産性の効率を高める取り組みを行っている。県と市の補助金を活用し、製造工程のラインに最新鋭の検査装置を導入。目視検査の省力化を図り、従業員の負担軽減につなげた。

 同社が製造する「子持ちししゃも」のラインに▽エックス線異物検査装置▽ラベル検査装置▽振り分け装置-を導入した。

 例えば、シシャモの体内で異物を感知したり、シールのはがれなどの不具合があった場合、商品を振り分け、レーンから除外する仕組み。画像データは一枚一枚保存することができ、作業工程で欠陥のあった商品の日時を特定することが可能となった。

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