角田裕毅10位「ホームでの入賞は嬉しいが、スタート改善が課題と痛感」ペースを生かせなかったと悔しがるチーム

 2024年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、RBの角田裕毅は10位でフィニッシュ、1ポイントを獲得した。7番グリッドからミディアムタイヤでスタート、すぐに9番手に落ちたことで、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の後ろを、抜けないまま走り続けることになった。角田は12周目にタイヤ交換を行い、ヒュルケンベルグのアンダーカットに成功。38周目には8番手に浮上したが、戦略が異なるセルジオ・ペレス(レッドブル)とランス・ストロール(アストンマーティン)に抜かれ、10位でフィニッシュした。

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP 角田裕毅(RB)

 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、「裕毅が1ポイントを獲得したことはうれしいが、最終的にもっと上位でフィニッシュできるだけのペースがあったと思うので、少し悔しい気持ちもある」と語った。

「2台ともスタートでポジションを失い、リカバリーのために、予定していたよりも早くピットストップを行わざるを得なくなった。そのため、2セット目のタイヤでは、望んでいたよりも長く走らなければならなくなった」

「それによって、ストロールにとってはトラフィックが比較的少ない状態で長く走る機会が生まれ、彼はそれをうまく利用することができた」

「ポジティブな面を挙げると、マシンと最近のアップデートはここではうまく機能していた。ファクトリーの皆が新しいパーツを供給するために努力してくれたおかげだ。ハードワークに取り組んでくれた大勢のスタッフがサーキットに来て、グランドスタンドで祝ってくれたことはうれしかった」

 チーム代表ローレン・メキースは「裕毅とダニエル(・リカルド)のふたりがもっと良いスタートを決めていれば、おそらく我々にとってより良いシナリオが生まれただろう。そのため、今日のレースには少し失望する気持ちはあるけれど、1ポイントは獲得できたし、今週末からはたくさんのポジティブな要素を得ることができた」と述べている。

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP 角田裕毅(RB)

■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=10位(62周/63周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP ファンの声援に応える角田裕毅(RB)

 最終的には、ホームレースの観客やファクトリーから来てくれたチームメンバーの前で1ポイントを獲得することができてハッピーです。

 スタートでふたつポジションを落とし、ニコ(・ヒュルケンベルグ/ハース)の後ろに落ちてしまったことが、僕たちのレースに少し響いたと思います。彼はストレートで速かったので、後ろを走り続けたくはないと考え、予定よりも早く、彼より前にピットストップを行いました。それがレースにおいて重要な瞬間でした。僕たちは戦略をうまく実行し、ニコに対して正しく対応できたと思います。

 セカンドスティントを長く走ることになり、終盤の15周は、ハードタイヤをうまく管理するのが簡単ではありませんでした。それでもチームがうまくやってくれたので、それはポジティブなことです。

 スタートは、改善する必要がある主なテーマです。もう一歩前進するために、僕たちは懸命に取り組んでいます。パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すことに焦点を当てていきます。

 次のモナコが楽しみです。僕たちは懸命に取り組み、良いパフォーマンスを発揮しています。パフォーマンスを最大限に発揮できると確信しています。

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