北朝鮮、核抑止態勢向上へ 米の臨界前核実験受け=KCNA

[ソウル 20日 ロイター] - 北朝鮮は20日、米国による最近の臨界前核実験について、世界の核兵器競争を激化させると非難し、核抑止態勢を向上させるために必要な措置を取ると表明した。朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

米エネルギー省は、傘下の核安全保障局(NNSA)がネバダ州の実験場で臨界前核実験を実施したと明らかにしている。核弾頭の信頼性や有効性を裏付けるデータ収集が目的だという。

KCNAは「米国の一方的な行動による地域内外の戦略的不安定性を受け、北朝鮮の既得主権と実現可能な選択肢の範囲内で、核抑止態勢全体の改善に必要な措置を再考せざるを得ない」とした。

どのような措置を検討するかには触れなかった。

北朝鮮は過去に6回の地下核実験は実施しており、7回目の準備が整っているとされている。ただ、韓国の当局者らは実験が間近に迫っている兆候はないとしている。

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