広島・林 今季初タイムリー 塁上でガッツポーズ サザンの登場曲に乗って快音2安打

 4回、右前に適時打を放った林(撮影・市尻達拡)

 「広島9-3巨人」(19日、マツダスタジアム)

 ノリノリ打ァ~♪広島・林晃汰内野手が今季初打点となる適時打を含むマルチ安打の活躍を見せた。「思い切り行くところは思い切り行こうと思っていた」。サザンオールスターズの登場曲で気分を高め、快音を奏でた。

 序盤でリズムをつかんだ。二回先頭で迎えた1打席目は右飛に終わったものの、「自分的には良い感じだった」。右翼手のスライディングキャッチに阻まれたライナー性の打球に手応えを得ると、1点リードの四回1死一、三塁では右前への適時打を放った。塁上でガッツポーズも決め、「1打席目から良い入りができて、そこを継続できたことが良かったと思う」とうなずいた。

 今季の登場曲にはサザンオールスターズの『ミス・ブランニュー・デイ』をセレクトした。自身が生まれた16年も前の1984年に発表された一曲だが、「普通に好き」とニヤリ。昨年10月にはライブビューイングにも足を運び、エネルギーをチャージした。

 そんな名曲にも背中を押されながらの一打。14日に今季初の1軍昇格を果たして以降、5戦連続でスタメン起用されており「出させてもらった時は集中して全部ぶつけていく」と鼻息も荒い。一塁の定位置奪取へ-。この活躍劇はまだ飛躍への“Aメロ”の段階に過ぎない。

© 株式会社神戸新聞社