広島の原爆資料館、平和の監視時計をリセット 米国の臨界前核実験に抗議 サミット開催から1年

米国の臨界前核実験を受け、地球平和監視時計の表示をリセットする石田館長

 米国がバイデン政権下で3回目となる臨界前核実験を実施したのを受け、原爆資料館(広島市中区)は19日、東館1階ロビーにある地球平和監視時計の「最後の核実験からの日数」の表示をリセットした。

 石田芳文館長がスイッチを操作。2021年9月16日に米国が臨界前核実験をして以降の日数「976」のデジタル表示は、今回の実験が行われた今月14日からの「5」に変わった。

 5月19日は広島市で昨年あった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開幕からちょうど1年。当時、資料館を訪れたバイデン大統領は芳名録に「世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう」と記帳した。

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