インターポール捜査官に向け「Kaspersky Expert Training」5年連続で提供

株式会社カスペルスキーは5月9日、国際刑事警察機構(インターポール)の捜査官に向けて、サイバーセキュリティリサーチャー向けオンライントレーニングシリーズ「Kaspersky Expert Training」を提供したと発表した。Kaspersky とインターポールは2019年に協力協定を締結、同社のエキスパートによるインターポール捜査官へのトレーニングを2019年より毎年継続して実施している。

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サイバーセキュリティリサーチャー向けオンライントレーニングシリーズ「Kaspersky Expert Training」は、多くの組織と学術機関がサイバー犯罪への対抗スキルを高める目的で利用しており、Kaspersky のエキスパートは世界50カ国2,000人以上のスペシャリストにトレーニングを提供している。同トレーニングでは現在、リバースエンジニアリング、脅威ハンティング、インシデントレスポンスなど受講者の経験レベルに応じた10のコースを通じて、専門知識を共有している。

インターポールの捜査官は2023年9月から12月にかけて、「Kaspersky Expert Training」の「リバースエンジニアリング 101」「標的型マルウェアリバースエンジニアリング」「Windowsインシデントレスポンス」コースを受講している。

受講者に最も好評だった「標的型マルウェアリバースエンジニアリング」コースでは、実際のマルウェアを解析し、悪意のあるドキュメントおよびエクスプロイトをリバースエンジニアリングし、リバースエンジニアリング用ツールの高度な機能の活用方法を学習している。

インターポールのサイバー犯罪担当ディレクター Craig Jones 氏は「Kasperskyのトレーニングプログラムに参加することで、加盟各国のサイバー犯罪調査能力を実質的に高める機会が得られます。提供されるさまざまなコースは、各国の法執行機関の捜査官がサイバー脅威を検知、分析して緩和するために不可欠なスキルを身に付けるのに役立ちます。」とコメントしている。

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