大谷翔平が劇的サヨナラ打!! 延長戦までもつれた約3時間の熱戦を制し、ドジャースが3連勝!

スーパースターが自らのバットで、約3時間の熱戦に終止符を打った。

現地5月19日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地で行なわれたシンシナティ・レッズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、2対2の同点で迎えた延長10回に劇的なサヨナラ適時打を放つなど4打数2安打1打点で、チームの3連勝に大きく貢献した。

前日は今季初めて1番で起用された大谷だったが4打数ノーヒット。自身8試合ぶりの出塁なしに終わった。この試合はムーキー・ベッツが指定席の打順にスタメン復帰し、大谷は再び2番に繰り下がり。3番のフレディ・フリーマンとともに「恐怖のMVPトリオ」を結成して臨んだ。

大谷は初回、相手先発ハンター・グリーンが投じた98.8マイル(約159キロ)の速球に空振り三振。3回の第2打席は外角高めのボールを叩くと、打球は逆方向に高く上がったが左飛に倒れた。

ドジャースは4回1死一塁で5番のアンディ・パヘスに5号2ランが飛び出し、2点を先制する。だが直後の5回にレッズが1死二塁からサンティアゴ・エスピナルが左適時二塁打で反撃。なおも2死二塁の場面でドジャースは先発ランドン・ナックから2番手ライアン・ヤーブローにスイッチ。この起用が当たり、左腕が遊直に仕留めて同点のホームを踏ませなかった。

その裏、2死二塁で迎えた大谷の第3打席は2球連続ファウルにしたあと、内角にきたスライダーが左足をかすめる死球となり、2試合ぶりの出塁。死球はドジャース移籍後初めてだった。加点のチャンスだったが、続くフリーマンは一ゴロ。得点にはつながらなかった。

1点差の7回、ドジャースは四球をきっかけに同点に追いつかれ、なおも2死満塁と一打出れば逆転のピンチだったが、3番手アレックス・ベシアがエリー・デラクルーズを空振りに斬って取り、最大のピンチを脱した。

8回には先頭の大谷が一、二塁間を襲う強烈なゴロを放ち、ファーストがなんとかキャッチするも背番号17は快足を飛ばして内野安打。10打席ぶりにヒットを記録するも、後続が続かず無得点。両チーム決定打を欠いた試合は、無死二塁から始まるタイブレークの延長戦に突入した。
そして、ドラマは10回裏に待っていた。ベッツが中飛に倒れ、2死一、二塁で打席には大谷。3球ファウルで粘るなど、カウント1-2で迎えた6球目だ。内角低めの速球を鋭くスイング。右翼線に弾き返すタイムリーヒットで、二塁ランナーが生還。3対2で勝利を収め、ドジャース移籍後初めてのサヨナラ打に球場は大熱狂。笑顔の大谷はウィル・スミスとハイタッチを交わすと、直後にチームメイトから歓喜のシャワーを手荒く浴びた。

構成●THE DIGEST編集部

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