背中の状態は日替わりも… 松山英樹は同組でプレーした“後輩”久常涼に賛辞 「なんであれで予選落ちするのか」

松山英樹は4日間を無事完走。後輩のプレーについても語った(撮影:GettyImages)

<全米プロゴルフ選手権 最終日◇19日◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609ヤード・パー71>

松山英樹は4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「71」。トータル8アンダー・35位タイで今季2試合目のメジャーを終えた。前週は背中痛を訴え、第1ラウンド直前に棄権。状態が心配されるなか迎えた大会だったが、4日間を完走し「よかった」と安堵する言葉も漏れる。

その最終日には、久常涼と同組でメジャー舞台を回ることが実現。同じ大会に出る時は、練習をともにするなど日頃からアドバイスを送る後輩のひとりでもある。「67」と奮闘する姿を目の前で見て、「試合では初めてだけど、いい選手だと思う。なんであれで予選落ちするのかなと不思議に思っていました」と賛辞を送った。

目を見張ったプレーは多い。「飛びますし、アイアンもまっすぐ行くし、アプローチもそこそこ寄るし、パットも入るし」。そしてこう話した後、「どうやったら(予選を)落ちるのか教えてほしいですよね。ああいうゴルフで」と繰り返す。今季から米国に主戦場を移した21歳は、この試合までに13試合を戦い、予選落ちは5度で最高順位は11位タイだった。“さらに上へ”を期待する、松山流の叱咤激励にも聞こえる。

今大会には松山含め、日本勢4人が出場。金谷拓実、中島啓太は予選落ちしたが、海外で勝つ若手が登場し、その成長は著しい。日本人とのプレーについて松山は、「今までなかったことなのでやりづらさはあります。これから増えていくかもしれないし、慣れるかも」と話すが、それも期待のあらわれか。「いつもと同じようにやってるつもり。いいプレーをしたいというのはね、あります。きょうは残念な結果ですけど」。米国ツアーで9勝を積み上げ、マスターズ王者にもなった背中を見せたいという気持ちも感じられる。

最終日はパターに苦しみ、また「ティショットが荒れたなっていう感じなので、そこの修正はやはり必要」と64.2%だったフェアウェイキープ率の向上も課題に挙げる。心配される背中の状態については「日に日に変わるし、分からない」と語るのみ。万全の状態に戻し、その“大きな背中”を後輩に見せ続けていく。

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