スラッシュ、デミ・ロヴァートを迎えた「パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン」のMV公開

日本で2024年5月22日にリリースされるスラッシュのニュー・アルバム『オージィ・オブ・ザ・ダムド』より、デミ・ロヴァートをフィーチャーした3rdシングル「パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン」のミュージック・ビデオが公開された。

デミ・ロヴァート、スラッシュ、そして彼のブルース・バンドのジョニー・グリパリック(b)、テディ・‘ジグザグ’・アンドレアディス(key)、マイケル・ジェローム(dr)、タッシュ・ニール(vo/g)によるスタジオでのレコーディング風景をメインに、歴史的な映像やこの曲にぴったりの70年代的な粗削りのエネルギーとヴァイブを融合させた映像となっている。

同曲について、スラッシュは、 「この曲はブルース・カヴァー・アルバム的なものとしては最左翼にあるんだ。ザ・テンプテーションズの曲で、本当はR&Bだからね。1972年以来、俺はこの曲と一緒に育ってきた。‘70年代前半、俺がガキの頃にものすごく人気があった曲だったんだ。クールな曲で内容もこの曲自体もアドヴェンチャーだね。オリジナル・ヴァージョンが超長いんだ。少なくとも10分間はある。しかも、びっくりするくらい素晴らしいインストゥルメンタルのアレンジが施されている。というか、曲全体がびっくりするくらい素晴らしいんだよな。90年代にはよくジャムっていたものだよ。俺がスネイクピットと呼んでいたもうひとつのバンドでね。うちのベーシストのジョニー・グリパリックもメンバーだったんだ。ところでこの曲は絶対にデミにやってほしかった。何しろこの曲の主題というのが、父親不在という不穏な傾向についてだからね。この父親は最終的に亡くなってしまうんだけど、そうするとキッズがママに訊くんだ。“パパとは会ったこともないのに色々噂を聞くって一体どういうこと?”とてもダークでパーソナルな主題だよ。だから、歌い手はただカヴァーするためだけにカヴァーする訳にはいかない。何らかの形で通じるものがないといけないんだ。デミ・ロヴァートとはここ数年来の仲で、俺はこの歌を力強い女性の声で歌ってもらいたいと思っていた。彼女はとても若々しくてパワフルな声の持ち主だけど、完全に純真な感じではないのに、子供らしさに近いものが間違いなくある。デミに歌を頼んだのは、彼女に興味深い過去があったから。彼女は二つ返事で飛びついてくれたよ。曲が投げかける疑問に彼女がどう反応するか想像もつかなかったけど、完全にこの曲を理解して共感してくれた。デミが参加して、素晴らしい仕事をしてくれたんだ。この曲を彼女とやるのは本当に、本当に楽しかった」と語っている。

デミは、「スラッシュは伝説的な才能の持ち主であり、何年も前から知っている友人でもあるから、彼のプロジェクトでまたコラボできることができてワクワクした。スタジオで一緒に作業したときは本当に素晴らしいエネルギーをもたらしてくれたし、アイコニックなこの曲を一緒に再解釈するのもごく自然で楽しかった。彼はこの曲にとてもクリアなビジョンを持っているの。彼が私のストーリーを称えようとしてくれたことに感謝している。私たちが作ったものを大いに誇りに思っている!」と話している

なお、スラッシュはこの夏、ラインナップにブルース・スターが勢揃いする【S.E.R.P.E.N.T.ブルース・フェスティバルを】キュレーションし、ブルースのスピリットを称え、彼のこのジャンルに対する愛を共有する憧れのブルース・アーティストたちと共演する。

◎リリース情報
アルバム『オージィ・オブ・ザ・ダムド』
2024/5/22 RELEASE
SICX 30199 2,970円(tax incl.)

Photo: Gene Kirkland

© 株式会社阪神コンテンツリンク