長城汽車が二輪車事業に進出、ホンダなどの海外メーカーが大型二輪事業を強化へ―中国

現在開催中の中国最大級のモーターサイクルイベント「北京国際モーターサイクル展示会」には、国内から約500社のバイク関連企業が出展しています。写真は長城汽車傘下の二輪車ブランドSOUOの展示ブース。

現在開催中の中国最大級のモーターサイクルイベント「北京国際モーターサイクル展示会」には、国内から約500社のバイク関連企業が出展しています。

中国の自動車メーカー長城汽車は大型二輪市場への進出に向けて、今回の展示会で独自に開発した世界初の水平対向8気筒エンジンを搭載したバイクを初披露し、来場者と業界関係者から注目を集めました。

このモデルでは、剛性と軽量化を追求したダイカストフレームを採用しており、さらに高度な挙動制御を可能にするダブルフォークアームフロントサスペンションを搭載しています。また、ダブルクラッチギアボックスにより、非常に迅速かつスムーズなギアチェンジが可能となっており、それにより駆動効率と快適性が大幅に向上しています。

来場者からは、「このようなエンジン配置はオートバイの分野では非常に珍しい。このトランスミッション技術もシフトチェンジをより速くスムーズなものにするだろう」という声が上がり、長城汽車の技術力と革新的なアプローチが高く評価されました。

また、電動化とスマート化の波は二輪車産業にも変革をもたらしています。今回の展示会では、BMWの新型電動モーターサイクル、BMW CE 02が重量わずか132キロと非常に軽量であることに加え、鮮やかな配色とスタイリッシュなデザインで大きな反響を呼び、来場者の人気を集めています。

来場者の20代の女性王さんは、「この新技術により、バイクの運転がより安全で、操作しやすいものになる。バイクに乗るのもそう難しくはないと感じさせるほどの進化を遂げている」と語りました。

一方、本田技研工業(中国)投資有限公司は昨年、中国での大型二輪モデルの販売事業を強化するため、二輪車部門を本田技研工業(中国)投資有限公司から独立させ、ホンダモーターサイクル上海を設立しました。

本田技研工業の加藤稔執行職(二輪・パワープロダクツ事業本部部長)は、中国市場の多様化と経済発展を特に強調し、中大型二輪車の市場が長期的に拡大するとの見解を示しました。この市場の拡大は、ホンダにとっては競争力の強化がますます重要になってくることを意味しており、加藤氏は「そのような重要な中国でさらなる競争力を高めることは、我々の重い宿命である」と述べました。(提供/CRI)

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