鎮西学院高野球部に感謝 小学生の見守りや地域清掃 地元自治会がボール贈呈 長崎

白川会長(左)からボールを受け取る犬束主将=諫早市、鎮西学院高

 登校する小学生の見守りや地域の清掃などを10年以上前から毎朝続けている長崎県諫早市の鎮西学院高野球部に、地元の西栄田町自治会が感謝の気持ちを込めて野球ボールを贈った。
 同部は地元の協力に恩返ししようと、毎朝6時50分に始める朝練と同時に、当番制で同校近くのごみ拾いと、横断歩道を通る児童の見守り活動やあいさつなどに取り組んでいる。ボールの寄贈は、毎朝生徒らと一緒に児童の見守りをしている同自治会が毎年続けており、今年で10回目。
 同校で15日あった贈呈式で、同自治会の白川剛助会長(78)は「夏の大会などで悔いのないよう練習の成果を出してほしい」と激励。3年の犬束健人主将(17)にボール24個を手渡した。
 犬束主将は「1年生の時は(見守りなどの活動を)なぜやるのかと疑問だったが、続けるうちに地域の人の支えや温かさを実感するようになった。チームの伝統として次の代につなげたい。大会では地域の皆さんと全員で勝ちたい」と話していた。

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