元バルサ主将・プジョル氏が宇都宮で講演 「向上心を持ち続けて」プロの心構え熱弁

自身のキャリアやプロサッカー選手としての心構えなどを語ったプジョル氏(右)=宇都宮市内

 サッカー元スペイン代表DFで同国1部の名門バルセロナで活躍したカルレス・プジョル氏(46)の講演会が19日、宇都宮市内で開かれ、最高峰の舞台で戦った経験やリーダーとしての心構えを熱弁した。

 欧州へのサッカー留学などを仲介する「ワカタケグループ」(横浜市都筑区)が主催。プジョル氏と交友のある稲若健志(いなわかたけし)社長(44)の呼びかけで実現した。

 プジョル氏は1999年にバルセロナの下部組織からトップに昇格。2004年から主将を務め、欧州チャンピオンズリーグを3度制するなどクラブの黄金期を支えた。10年の南アフリカワールドカップはスペインの初優勝に貢献。14年に現役を引退した。

 講演でプジョル氏は「『明日の自分は100%の力を出せるか』。自問自答の繰り返しだった」と競技一筋だった現役時代を回顧。「プロ選手としての心構えは」という参加者からの質問には、「『自分は優れている』と思わず向上心を持ち続けること」と謙虚さの大切さを説いた。

 日光市明神、会社員寺島寛将(てらしまひろまさ)さん(33)は「選手である以前に人として素晴らしい方だと感じた。プロ意識の高さは勉強になる」と感心しきりだった。

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