午前の国債先物は続落、長期金利は11年ぶり高水準の0.975%

[東京 20日 ロイター] - 国債先物中心限月6月限は、前営業日比22銭安の143円85銭と大幅続落して午前の取引を終えた。米金利上昇が相場を圧迫した。新発10年国債利回り(長期金利)は同3.0ベーシスポイント(bp)上昇の0.975%と、2013年5月以来11年ぶりの高水準をつけた。

きょうの国債先物は、海外市場で国債が売られて米10年債利回り(米長期金利)が4.4%台に上昇したことが相場の重しとなり、寄り付きから売り優勢の展開が続いた。

また財務省は午前10時半に10年物価連動国債入札を通告。市場では無難か弱めの応札を予想する声が多く、波乱の結果は見込まれていない。

現物市場では、10年物以外の新発国債利回りも総じて上昇。2年債は前営業日比0.5bp上昇の0.335%、20年債は同2.5bp上昇の1.780%、30年債は同3.5bp上昇の2.085%。5年債と40年債はまだ出合いがみられていない。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、米金利上昇に加えて、この先の日銀の国債買い入れ減額や「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップ、また40年債入札に対する警戒感といった国内要因により上値が重い、との見方を示した。

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OFFER BID 前日比 時間

2年 0.335 0.343 0.012 10:56

5年 0.558 0.565 0.016 11:00

10年 0.968 0.975 0.026 10:59

20年 1.779 1.788 0.029 10:53

30年 2.08 2.091 0.034 10:58

40年 2.485 2.499 0.041 11:00

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