ダルビッシュ、緊急生中継に「大谷くんやめてまで」 日米通算200勝「今日で決めたかった」

ブレーブス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ有【写真:ロイター】

7回2安打無失点で4連勝、日米通算200勝は野茂英雄と黒田博樹に次ぐ大記録

■パドレス 9ー1 ブレーブス(日本時間20日・アトランタ)

パドレスのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地で行われたブレーブス戦に先発し、史上3人目の日米通算200勝を達成した。試合後のインタビューでは「NHKさんが生中継、大谷くんのやつをやめてまでやってくださっているので、今日で何とか決めたかったという気持ちはありました」と語った。

本来は18日(同19日)の同戦に先発予定だったが、悪天候のため中止となってスライド登板。初回から3点の援護をもらってマウンドに上がると、2死からオズナに左二塁打を許したが、オルソンから空振り三振。2回、3回も走者を許しながら無失点に抑えると、4回からは4イニング連続でパーフェクトに封じた。

日米通算200勝は野茂英雄(日78勝+米123勝)、黒田博樹(日124勝+米79勝)に次ぐ大記録。それでも「特に実感はないんですけど、このアトランタでいいピッチングができて、明日はダブルヘッダーの中で7イニング投げられて良かったと思います」と、自身の快挙よりもチームのために投げたことを明かした。

先発予定がずれたにも関わらず、NHKは緊急生中継。大谷翔平投手が出場したドジャース-レッズ戦は放送されなかった。「NHKさんが生中継、大谷くんのやつをやめてまでやってくださっているので、今日で何とか決めたかったという気持ちはありました」と、ユーモアを交えながらも謙虚な言葉が飛び出した。

NPBでは日本ハムで93勝、メジャーでは4球団で計107勝。「プロに入った時に色々あって、その中でファイターズとファイターズファンの方々が自分を優しく育ててくださったので、それがやっぱり自分の元になっているというか。その感謝を忘れずにずっとやっています」と改めて感謝の気持ちを伝えていた。(Full-Count編集部)

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