「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 島根県内の3社が審査委員会特別賞

「日本でいちばん大切にしたい会社」審査委員会特別賞を受賞したモルツウェルの野津積社長(右)=松江市内

 従業員や顧客を大切にし、地域貢献にも取り組む企業を顕彰する第14回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査委員会特別賞に、島根県内の3社が選ばれた。

 受賞したのは食品製造販売業のモルツウェル(松江市北陵町、野津積代表取締役社長)▽土木工事業の真幸土木(松江市古志原6丁目、片寄敏朗代表取締役社長)▽義肢装具メーカーの中村ブレイス(大田市大森町、中村宣郎代表取締役社長)の3社。

 モルツウェルは、事業拡大に合わせて障害者や高齢者など幅広い人材の雇用に注力。障害者雇用率は5.98%と、法定雇用率の2.5%を大きく上回っている点などが評価された。野津社長は「各個人に応じた支援を続け、職員が安定して働ける仕組みをつくりたい」と話した。

 真幸土木は、社内の喫煙率を70%から5%に減少させるなど健康経営を推し進めている点が評価された。中村ブレイスは古民家を活用して社員寮や家族向け社宅として提供し、定住促進に貢献していることなどが認められた。

 表彰は「日本でいちばん大切にしたい会社」著者の坂本光司・元法政大大学院教授が会長を務める団体などが毎年主催。今回は過去最多の185件の応募の中から30社・団体が受賞。内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、厚生労働大臣賞などに続き、24社が審査委員会特別賞に選ばれた。

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