DDTプロレスが5月19日、大阪市住吉区民センターで「ドラマティック・ドリームズ！Vol.11 ～松井幸則レフェリー30周年記念大会・おもしろき 四角いこの世を おもしろく～」を開催した。トリプルメインイベント第3試合では“DDTトップ4”といえる上野勇希、樋口和貞、MAO、遠藤哲哉がタッグマッチで大熱闘を繰り広げた。
今大会はレフェリー生活30周年を迎えた松井レフェリーがプロデュース。オリエンタルプロレスのスタッフとして、プロレス業界に入った松井氏は1994年に新格闘プロレスでレフェリーデビュー。以後、WAR、みちのくプロレス、大阪プロレス、DDTでレフェリングを務めた。その人望から今大会には団体枠を超えて、多くの選手が出場し、全12試合が組まれた。
トリプルメインイベントの試合順は当日発表とされていたが、大トリでは「DDT PRIDE」と冠されたタッグマッチが行われた。この日ばかりはユニットの枠を取り払い、KO-D無差別級王者・上野が元KO-D無差別級王者・樋口と組み、DDT UNIVERSAL王者MAO、元KO-D無差別級王者・遠藤のチームと激突した。ふだん上野と樋口、MAOと遠藤がタッグを組むことはまず皆無。同じサウナカミーナの上野とMAOが対戦することもほとんどなく、超レアな一戦となった。
試合が始まってみると、上野と樋口がダブルの突っ張りを繰り出し、MAOと遠藤は合体技を披露するなど好連係も披露。上野とMAOは同じユニットながら、激しくやり合った。遠藤が上野に旋回式ト―チャーラックボムを見舞えば、上野は雪崩式フランケンシュタイナー、フロッグスプラッシュで逆襲。
上野が遠藤の顔面にドロップキック3連発を放てば、遠藤はエクスプロイダーで反撃。樋口が遠藤にラリアットを叩き込めば、上野はシャイニング・ウィザード一閃。上野と樋口が合体技を決めるも、MAOがカット。すかさず上野がWRを見舞って遠藤から3カウントを奪取した。
試合後、勝者の上野が松井レフェリーにマイクを譲ると、「正直疲れました。この後半4つやるのはちょっと無茶だったな。上野、樋口、MAO、遠藤、ありがとう。竹下（KONOSUKE TAKESHITA）も鈴木（みのる）さんも、ほかの出てくれた人もありがとうございました。僕の30周年なんてどうでもいいんです。ただ続けてきただけなんで。祝ってくれという感じの大会をやったわけではなく、この周年にかこつけて、僕が見せたいものを見てもらって、喜んでもらって、喜ぶ顔を見たかっただけなので、いい日だったと思います。ありがとうございました」とあいさつ。最後は出場選手たちが松井レフェリーの30周年を祝い、胴上げした。
バックステージでは最終試合に出場した各選手が松井レフェリーに感謝の辞を述べた。上野は「松井さん、30周年おめでとうございます。毎年この日があるから、僕はまた一つ大きくなれています。今日があるからこそ、またチャンピオンとして強くなることができました。松井さんの興行がもう5倍になるくらい、毎回どの大会も僕たちが見せ続けてる。僕たちが見せたいものを、みんなが楽しみにしてるDDTに、松井さんの力をお借りして、KO-Dチャンピオンとしてもっともっと大きくしていきます。松井さん、元気にこれからも僕たちのことを裁いて、怒ってください。僕は松井さんが、DDTが大好きです。僕は松井さんに育てられたDDTのチャンピオンです。任せてください」とコメントした。
【大会名】ドラマティック・ドリームズ！Vol.11 ～松井幸則レフェリー30周年記念大会・おもしろき 四角いこの世を おもしろく～
【日時】2024年5月19日（日）
【会場】大阪・大阪市住吉区民センター
【観衆】968人（超満員札止め）
▼ダークマッチ Future is here！ 15分一本勝負
●夢虹 vs イルシオン vs 須見和馬○
7分10秒 横入り式エビ固め
▼オープニングマッチ THEノンストップアクションバトル！～ハイスピード三羽烏vsなにわプロレス三銃士～ 30分一本勝負
土井成樹＆勝俣瞬馬＆●中村圭吾 vs 菊池悠斗○＆晴斗希＆木下亨平
10分15秒 片エビ固め
※ダイビング・フットスタンプ
▼第二試合 バラエティー班四天王によるいやはやとんでもないタッグマッチ 30分一本勝負
○男色ディーノ＆スーパー・ササダンゴ・マシン vs 平田一喜●＆トランザム★ヒロシ
0分9秒 ゲイ道クラッチ
▼再試合 30分一本勝負
○男色ディーノ＆スーパー・ササダンゴ・マシン vs 平田一喜＆トランザム★ヒロシ●
0分7秒 横入り式エビ固め
▼再々試合 30分一本勝負
○男色ディーノ＆トランザム★ヒロシ vs 平田一喜＆スーパー・ササダンゴ・マシン●
0分8秒 横入り式エビ固め
▼再々々試合 1vs3ハンディキャップマッチ 30分一本勝負
○男色ディーノ vs 平田一喜＆スーパー・ササダンゴ・マシン●＆トランザム★ヒロシ
0分21秒 横入り式エビ固め
▼再々々々試合 4WAYマッチ 30分一本勝負
△男色ディーノ vs △平田一喜 vs スーパー・ササダンゴ・マシン△ vs トランザム★ヒロシ△
2分33秒 4者同時フォール
▼第三試合 ACF&株式会社弘洋第一コンサルタンツ presents 異種格闘技戦 変則2ラウンド制
△武士正 vs タノムサク鳥羽△
2R終了引き分け
※1ラウンド（3分）：MMAルール、2ラウンド（1分）：タイヤBOXINGルール。
▼第四試合 時間差入場タッグバトルロイヤル 「びっくり！タッグランブル」 時間無制限勝負
宮本裕向＆○木髙イサミ<9> vs 高尾蒼馬＆翔太●<6>
15分0秒 片エビ固め
※垂直落下式ブレーンバスター。< >内は入場順。
【試合経過】
①○KANON＆MJポー<5> vs 高梨将弘＆大石真翔●<3>
5分8秒 エビ固め
※スリーピー・ホロウ
②大鷲透＆ブラックめんそーれ●<2>
5分36秒 オーバー・ザ・トップロープ
※大鷲の誤爆
③○石井慧介＆○彰人<1> vs KANON＆MJポー●<5>
7分14秒 オーバー・ザ・トップロープ
④○石井慧介＆彰人 vs 伊橋剛太●＆松永智充<7>
8分59秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑤○石井慧介＆彰人 vs 飯野雄貴●＆石田有輝<4>/ポコたん＆ヨシヒコ●<8>
11分37秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑥○宮本裕向＆木髙イサミ vs 石井慧介●＆彰人
13分10秒 オーバー・ザ・トップロープ
▼第五試合 つじ歯科医院&やすだ歯科クリニック presents スペシャル6人タッグマッチ「20years ago THE OSAKA」 30分一本勝負
○マグニチュード岸和田＆HUB＆高井憲吾 vs ツバサ＆ビリーケン・キッド＆内田祥一●
5分19秒 片エビ固め
※ラストライド
▼第六試合 株式会社正昇工業 presents 隔世代決戦！レジェンドvs次世代スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
秋山準＆○新崎人生＆髙木三四郎 vs 正田壮史＆To-y＆高鹿佑也●
10分42秒 エビ固め
※念仏パワーボム
▼第七試合 スペシャル6人タッグマッチ～全員超人！～ 30分一本勝負
○HARASHIMA＆火野裕士＆クリス・ブルックス vs 石川修司＆入江茂弘●＆納谷幸男
11分55秒 体固め
※スワンダイブ式蒼魔刀
▼第八試合 PANTASIA presents スペシャルタッグマッチ レスリングマスターズvsレッツゴー40’s～ボリビアの風と共に～ 30分一本勝負
○ディック東郷＆佐々木大輔 vs ヤス・ウラノ＆アントーニオ本多●
17分19秒 片エビ固め
※ダイビング・セントーン
▼トリプルメインイベント 鹿児島の団長 presents スペシャルシングルマッチ くいしんぼう仮面&菊タロー&松井幸則、みーんな30周年、足したら90周年(！)記念試合～笑福来門〜 30分一本勝負
○くいしんぼう仮面 vs 菊タロー●
16分38秒 体固め
※関空トルネード
▼トリプルメインイベント 世界発、大阪着。スペシャルシングルマッチ～THE ALPHA vs プロレス王～ 30分一本勝負
○KONOSUKE TAKESHITA vs 鈴木みのる●
23分41秒 体固め
※エルボーバット
▼トリプルメインイベント 音頭金属株式会社 presents スペシャルタッグマッチ～DDT PRIDE～ 30分一本勝負
○上野勇希＆樋口和貞 vs MAO＆遠藤哲哉●
25分37秒 片エビ固め
※WR
〈写真提供：DDTプロレス〉
【写真】上野＆樋口 vs MAO＆遠藤ギャラリー
