県高校総体前特集 テニス男子 注目選手紹介③【大分県】

大分開催となるテニスの全国高校総体(インターハイ)。地元出場枠が設けられ、団体は2位まで、個人シングルスは4位、同ダブルスは2位までの選手、ペアが出場できる。組み合わせが決まり、25日から始まる県高校総体を前に注目選手を紹介する。

丸茂潤之介(福徳学院2年)

2007年5月9日生まれ 165cm、58kg 大分西中学校出身、前所属チームは大分市ジュニア

これまで何度も上位シード選手と対戦し、超えられない壁の高さを感じていた。ただ、負けず嫌いの性格に火がつき、「誰よりも打ち込んだ」と黙々とボールを追った。3月の九州ジュニア県予選で上位シード選手を倒し、県高体連のシングルスランキング(3月30日付け)は11位まで一気に上がった。「うれしい反面、これからは追われる立場になる。プレッシャーもかかるが自分らしいプレーをして勝ちたい」と、得意のフォアハンドのクロスに磨きをかける。

気になる選手

川原功聖(大分舞鶴2年)

通っていたクラブは違うが同じ中学で仲が良かった。これまでの対戦成績は0勝2敗で勝っていない。お互い気持ちを前面に出すタイプなので、次に対戦したら気持ちで負けず、どんな球でも打ち返して圧倒したい。

佐藤仁星(大分舞鶴2年)

2007年11月2日生まれ 170.4cm、57kg 出水中学校出身(熊本県)、前所属チームはRKKルーデンステニスクラブ

入学当初は環境の変化に戸惑い、本来の力を発揮できなかったが、「安藤(大和)や川原(功聖)が成績を残し、負けられない、負けたくないという気持ちがモチベーションになった」。同級生の活躍が刺激となり、練習に集中できるようになった。ウイニングショットはないが、ラリーに持ち込み、持久戦を得意とする。3月の全国高校選抜大会から調子は上向き、「早く試合がしたい」と県高校総体が待ち遠しい。

気になる選手

安藤大和(大分舞鶴2年)

同級生で一番負けたくない選手。お互い手の内を知っているので対戦したら、どうなるのかな〜。どっちも負けたくない思いが出ると思う。左利きのサーブは警戒しているが、ラリー戦に持ち込んで我慢比べで勝ちたい。

川原功聖(大分舞鶴2年)

2007年10月4日生まれ 166cm、61kg 大分西中学校出身、前所属チームはテニスアカデミーラフ大分校

一般入試で入学し、一番下のクラスからはい上がった努力家だ。「自分は秀でたものがないので、どんな相手に対してもミスを少なく、一つ一つポイントを取ることだけ考えた」。実直な性格同様に、どんな球も諦めずに追い、がむしゃらな泥臭いプレーは観る者を引きつける。強烈な回り込みフォアハンドの安定感が増し、粘りのテニスの粘度は増すばかり。

気になる選手

安藤大和(大分舞鶴2年)

一緒に戦う仲間だが、負けたくない思いは強い。左利きのフォアクロスをうまく使い、キレのある球を打つ。対戦したら粘って、相手が嫌がるまでくらいつきたい。県高校総体の個人戦では、上位に行けば行くほど舞鶴同士の対決となるが、同じチームだからこそ負けたくない。

(柚野真也)

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