サイモン・スティーヴンス作『彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY-』日本初演決定

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8月2日(金) から13日(火) にかけて吉祥寺シアターにて、サイモン・スティーヴンス、マーク・アイツェル作『彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY-』が上演されることが決定した。

本作は、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』で、ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞といった演劇賞を総なめにした劇作家サイモン・スティーヴンスが、アメリカのソングライター、マーク・アイツェルとタッグを組んだ意欲作。イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出で、2015年、Mostra Internacional de Teatro de Sao Paulo(ブラジル)にて世界初演。今回が日本初上演となる。

演出を務めるのは、国内外の演出家のもとで演出助手・演出補を務め、近年では演出家として注目を集める桐山知也。そして桐山の演出のもと、サイモン・スティーヴンスの人間に対する鋭い洞察と愛に溢れる世界を立ち上げるべく集まったのは、宮崎秋人、溝口琢矢、伊達暁、大石継太の4名。これまでの各国における上演では、一人芝居として上演されてきた本戯曲。今回は、宮崎演じる主人公・34歳のウィレムを中心に、4名の俳優たちによってどのような「うた」が紡ぎ出されるのか、期待が高まる。

<サイモン・スティーヴンス、桐山知也 メッセージ>
■サイモン・スティーヴンス(作家)
『SONG FROM FAR AWAY』が日本、それも東京で初めて上演されることは、私にとって本当に大切で大きな意味があります。この戯曲は、見知らぬ街角、大都市における愛の可能性について描いた戯曲です。亡霊たちの存在とそこに生き続ける愛を描いた戯曲です。東京は亡霊のいる街。東京は私が愛してやまない街。東京は見知らぬ街角の街。
この戯曲は、音楽がほとんど不可能に思える時の音楽の可能性を描いた戯曲です。東京は音楽の街。この5年間で私が心から愛するようになった東京という街は、この戯曲にぴったりだと思います。
マーク・アイツェルは偉大なソングライターのひとりです。そして彼は、いつも私を「書きたい」という気持ちにさせてくれる作家。このコラボレーションは私にとってかけがえのないものなのです。
この5年間を通じ、ゴーチ・ブラザーズは、私にとって信頼してやまないプロデューサーでありコラボレーターとなりました。ゴーチ・ブラザーズと(桐山)知也さん、(髙田)曜子さんが、私たちのこの大切な戯曲を上演してくれることを想うと、私は、遠く遠く彼方から「うた」を歌いたくなるのです、自分だけのうた──私の心の中の、大切な街へのラブソングを。

■桐山知也(演出)
2022年の「仙台カルティベイト・キャンプ」で、この「彼方からのうた」の幾つかのシーンを試しました。
上演が想定されていなかったせいか、参加者のみんなが失敗を恐れることなく、自由な雰囲気のなかで幾つものアイデアを試しながら、作品について考えた有意義な日々でした。ぼくにとっては、少し大袈裟な言い方ですが、次の地平が拓けたような経験でした。そこで発見したアイデアや劇場表現への向き合い方を、今回の上演で結実させられればこんなに嬉しいことはありません。『彼方からのうた』は本当に不思議な作品です。数日の出来事を描きながらも、遥か彼方から綿々と続く時の流れが存在しています。そして、その彼方から聞こえる「うた」は、愛について、愛の可能性についてうたっています。でも、その愛はどこにあるのでしょうか? サイモンさんとマークさんの素晴らしい「うた」に導かれて、素敵なキャストと信頼するクリエイターの皆さんと、それを探す旅に出かけます。

<公演情報>
『彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY-』

8月2日(金)~13日(火)
会場:吉祥寺シアター

作:サイモン・スティーヴンス マーク・アイツェル
翻訳:髙田曜子
演出:桐山知也
出演:宮崎秋人 溝口琢矢 伊達暁 大石継太

【チケット】(全席指定・税込)
SS席:8,000円 ※最前列
S席:7,000円
学生:4,000円 ※当日要学生証
発売日:6月15日(土) 10:00

公式サイト:
http://songfromfaraway.com/

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