武漢封鎖描くロウ・イエ監督の新作がカンヌで上映、絶賛の声鳴りやまず―北米華字メディア

中国の巨匠ロウ・イエ監督の新作「AN UNFINISHED FILM」がカンヌ国際映画祭で特別上映された。中国で新型コロナウイルスが最初に広がった武漢市の都市封鎖を題材としたドキュメンタリー映画。

北米の華字メディア、世界日報によると、中国の巨匠ロウ・イエ(婁燁)監督の新作「AN UNFINISHED FILM」がこのほど、カンヌ国際映画祭で特別上映された。中国で新型コロナウイルスが最初に広がった湖北省武漢市の都市封鎖を題材としたドキュメンタリー映画で、観賞した欧州在住の多くの中国人が立ち上がって拍手を送り、ロウ監督の勇気を称賛したという。

中国コンテンツレビューサイト「豆瓣(douban)」によると、物語の舞台は2020年1月の武漢。10年前に中断された映画の制作をスタッフが再開する中、疫病に関するうわさが広がり始める。武漢出身のヘアスタイリストは帰宅させられたが、スタッフらはスマートフォンでニュースを追い続けた。ホテルが封鎖される前に脱出できた一部のスタッフとキャストを除く全員がホテルの部屋に閉じ込められた。すべてのコミュニケーションがスマホの画面に限定され、政府は全国的な都市封鎖を発表する。スタッフらはビデオ通話を通じて愛する人々とのコミュニケーションを続け、チン・ハオ(秦昊)演じるスターも出産後間もない妻を支えようと努める。

世界日報によると、ドラマパートのほか、当時の武漢のリアルな映像も挿入されているという。(翻訳・編集/柳川)

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