韓国政府系財団、藤沢に進出 バイオ・ヘルスで日本企業と連携へ

五松先端医療産業振興財団の日本オフィス開所式=4月9日、藤沢市の湘南アイパーク 

 バイオ・ヘルスケア産業の創出を支援する韓国の公的機関「五松(オソン)先端医療産業振興財団」(KBIOHealth)が4月、健康、医療関連分野の研究開発拠点「湘南アイパーク」(藤沢市村岡東)に日本オフィスを開設した。大企業からベンチャーまで多様な研究開発機関が集積する同パークと協業。ライフサイエンス分野での日韓連携を強化し、世界を先導するバイオ・ヘルス産業の育成を進める。

 「アジアから世界にイノベーションをもたらすことを期待したい」。4月9日、同財団日本オフィスの開所式で、同パークを運営するアイパークインスティチュートの藤本利夫社長は展望した。

 同財団は、韓国が「国家成長のエンジン」として掲げるバイオ・ヘルス産業を育成するために設立された政府主導の機関。本部を置く忠清北道清州市は韓国有数のバイオクラスターとして知られ、同財団は新薬開発センターや医療機器開発センターなど四つの中核施設を展開する。

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