ブレーブスがレイズの先発右腕エフリンに興味か 米記者が伝える

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者が報じたところによると、エース右腕のスペンサー・ストライダーを故障で欠いているブレーブスはトレードによる先発補強を検討しており、そのターゲットとしてザック・エフリン(レイズ)に目をつけているようだ。ブレーブスはストライダー離脱後、アラン・ワイナンス(1試合)、ダリウス・バインズ(2試合)、ブライス・エルダー(5試合)を代役として起用しているものの、いずれも満足のいく結果は残せておらず、エース離脱の穴を埋められないでいる。

現在30歳のエフリンは2016年のメジャーデビューから2022年までブレーブスと同地区のフィリーズで活躍。2018~19年には2年連続で2ケタ勝利を挙げた実績もある。2022年オフにFAとなり、3年4000万ドルでレイズへ移籍。これはレイズにとって、球団史上最大のFA契約だった。エフリンはその大きな期待に応え、移籍1年目の昨季は16勝8敗、防御率3.50、186奪三振の好成績を残して最多勝のタイトルを獲得。今季はここまで10試合に先発し、3勝4敗、防御率4.12を記録している。

レイズは現在、ワイルドカード3位のツインズとゲーム差なしという位置につけており、6年連続となるポストシーズン進出を十分に狙える状況だ。そうした状況のなかで、先発ローテの一角を担うエフリンを放出する可能性は低いと言えるだろう。ただし、夏場以降にはジェフリー・スプリングス、ドリュー・ラスムッセン、シェーン・バズといった長期離脱中の先発投手が次々に戦列に戻ってくる可能性がある。エフリンは契約最終年の来季、年俸が1800万ドルに上昇する(昨季と今季は1100万ドル)ため、故障者の復帰に伴ってエフリンを放出する可能性があることは否定できない。

ブレーブスとしても、エフリンを獲得するとぜいたく税の計算対象となる年俸総額が3段階目の基準額(2億7700万ドル)を超過してしまうため、その場合は来年のドラフトで「最上位の指名権が10ランク後退」というペナルティを受ける。マックス・フリードとチャーリー・モートンが今季限りでチームを去る可能性があることを考えると、来季まで契約が残るエフリンは魅力的な補強ターゲットと言えるが、チームの将来とのバランスを考慮しながら、慎重な判断が求められることになりそうだ。

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