2024年カンヌ国際映画祭、コダックフィルムで撮影された29本を正式招待

コダックのモーションピクチャー&エンタテインメント部門によると、今年のカンヌ国際映画祭にコダックフィルムで撮影された29本が正式招待された。

そのうち「Anora」、「Bird」、「グランド・ツアー」、「憐れみの3章」、「Motel Destino」の5作品がパルムドールを競うほか、ある視点部門に出品された4作品や、監督週間と批評家週間の16作品がフィルム撮影作品だ。招待作のうち23作品で16mmフィルムが使用されている。

コダックのモーションピクチャー&エンタテインメント部門グローバル マネージング ディレクターのヴァネッサ・ベンデッティ氏は、次のようにコメントしている。

ベンデッティ氏:フィルムを撮影メディアとして選択したアーティストたちが今年もカンヌ国際映画祭で高く評価されているのは素晴らしいことです。今年の映画祭に招待されたフィルム撮影作品は、フィルムが映画に価値をもたらすことや、どんな予算レベルの作品であっても世界中で十分成功を収める撮影が可能であることを証明しています。

カンヌ国際映画祭に選出された優れたアナログ映画製作者の皆さん、おめでとうございます。コダックは、皆様のクリエイティブなビジョンを誇りを持ってサポートいたします。

5月14日~25日に開催されるカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションのコダックフィルム撮影作品は以下のとおり。

2024年 カンヌ国際映画祭のコダックフィルム撮影作品

(敬称略)

コンペティション部門

  • 「Motel Destino」(原題) 16mm
    監督:カリム・アイノズ
    撮影:エレーヌ・ルヴァール
  • 「Bird」(原題) 16mm
    監督:アンドレア・アーノルド
    撮影:ロビー・ライアン
  • 「Anora」(原題) 35mm
    監督:ショーン・ベイカー
    撮影:ドリュー・ダニエルズ
  • 「グランド・ツアー」16mm
    監督:ミゲル・ゴメス 撮影:グイ・リャン/サヨムプー・ムックディープロム/ルイ・ポッサス
  • 「憐れみの3章」 35mm
    監督:ヨルゴス・ランティモス
    撮影:ロビー・ライアン

ある視点部門

  • 「September Says」(原題) 35mm
    監督:アリアン・ラベド
    撮影:バルタザール・ラボ
  • 「Viet and Nam」(原題) 16mm
    監督:チュオン・ミン・クイ
    撮影:ソン・ドアン
  • 「Armand」(原題) 16mm
    監督:ハーフダン・ウルマン・トンデル
    撮影:ポール・ウルヴィク・ロクセス
  • 「When the Light Breaks Through」(原題) 16mm
    監督:ルナー・ルナーソン
    撮影:ソフィーア・オルソン

監督週間 - 長編部門

  • 「East of Noon (Sharq 12)」(原題) 35mm/16mm
    監督:ハラ・エルクーシー
    撮影:アブデルサラーム・ムーサ
  • 「Gazer」(原題) 16mm ※初監督作品
    監督:ライアン・J・スローン
    撮影:マテウス・バストス
  • 「Savanna and the Mountain」(原題) 16mm
    監督:パウロ・カルネイロ
    撮影:ドゥアルテ・ドミンゴス
  • 「Sister Midnight」(原題) 35mm
    監督:カラン・カンダリ
    撮影:スヴェレ・ソールダル
  • 「To a Land Unknown」(原題) 16mm
    監督:マフディ・フライフェル
    撮影:トドロス・ミホプロス
  • 「Christmas Eve at Miller’s Point」(原題) Digital/16mm
    監督:タイラー・タオルミナ
    撮影:カーソン・ルンド

監督週間 - 短編部門

  • 「Immaculata」(原題) 16mm
    監督:キム・レア・サッカル
    撮影:ポール・ファルツ
  • 「Our Own Shadow (Nuestra sombra)」(原題) 16mm
    監督:アグスティナ・サンチェス・ガビエル
    撮影:コンスタンサ・サンドバル
  • 「The Moving Garden (O jardim em movimento)」(原題) 16mm
    監督:イネス・リマ
    撮影:ビクトル・ネヴェス・フェレイラ
  • 「When the Land Runs Away (Quando a terra foge)」(原題) 16mm
    監督:フレデリコ・ロボ

国際批評家週間 - 長編部門

  • 「Blue Sun Palace」(原題) 16mm
    監督:コンスタンス・ツァン
    撮影:ノーム・リー
  • 「Julie Keeps Quiet (Julie Zwijgt)」(原題) 35mm
    監督:レオナルド・ファン・ダイル
    撮影:ニコラス・カラカツァニス

国際批評家週間 - 短編部門

  • 「My Senses Are All I Have to Offer」(原題) 16mm
    監督:イサドラ・ネヴェス・マルケス
    撮影:マルタ・シモンエス
  • 「What we Ask of a Statue is That it Doesn’t Move」(原題) 16mm
    監督:ダフネ・エレタキス
    撮影:ダフネ・エレタキス/ロビン・フレッソン
  • 「She Stays (Ella se Queda)」(原題) 16mm
    監督:マリンシア・グティエレス・ベラスコ
    撮影:マエラ・ポンセ
  • 「Montsouris Park (Montsouris)」(原題) 16mm
    監督:ギル・セラ
    撮影:タラ=ジェイ・バンガルター

ACID部門 - 長編部門

  • 「It Doesn't Matter」(原題) Digital/35mm
    監督:ジョシュ・モンド

オフィシャル・セレクション:ショートフィルムコンペティション

  • 「Ootidė」(原題) 16mm リバーサル
    監督:ラズマイテ・エグレ
    撮影:ノジュス・ドラスティ

オフィシャル・セレクション:ショートフィルムコーナー

  • 「Zasady」(原題) 16mm
    監督:アマンダ・レニー・ノックス
  • 「Dog Days」(原題) 16mm
    監督:カルロッタ・ベック・ペコズ

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