日経平均は反発、節目回復で上昇に弾み 先物主導で見直し買いも

[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比282円30銭高の3万9069円68銭と反発して取引を終えた。心理的節目3万9000円を約1カ月ぶりに回復したことで上昇に弾みがつき、一時600円超高に上昇した。欧米株高からの出遅れが意識され、先物主導の見直し買いが強まったとみられる。

朝方の日経平均は25円安と小幅に続落して寄り付いたが、短時間でプラス圏に浮上。海外勢が中心と見られる先物の買いが指数を押し上げ、節目の3万9000円を上回ると、上昇に勢いがついた。一時649円高の3万9437円16銭に上値を伸ばした。

市場では「欧米株に対する出遅れ感から見直しが進んだのだろう」(水戸証券の酒井一シニアファンドマネージャー)との見方があった。日経平均のPER(株価収益率)は前週末時点で16.5倍程度と一時期の17倍台半ばに比べて割高感がやや緩和していた。

もっとも商いは膨らんでおらず、相場全体としては22日に予定される「米エヌビディアの決算待ち」(水戸証券の酒井氏)との受け止めが多かった。中小型株に物色が広がった一方、指数寄与度の大きい半導体関連株はまちまちだった。

TOPIXは0.82%高の2768.04ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.81%高の1424.68ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆1510億3900万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品や鉱業、非鉄金属など31業種で、値下がりはその他製品と情報・通信の2業種だった。 自社株買いが好感された信越化学工業が大幅高だったほか、みずほフィナンシャルグループや住友金属鉱山は年初来高値を更新した。一方、エヌビディア決算を控える中でソフトバンクグループは軟調。エーザイは弱かった。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.5%高の642.45ポイントと反発した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1142銘柄(69%)、値下がりは463銘柄(28%)、変わらずは44銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き 安値/高値

日経平均 39069.68 +282.30 38761.71 38,703.70─3

9,437.16

TOPIX 2768.04 +22.42 2746.45 2,743.80─2,

784.27

プライム市場指数 1424.68 +11.51 1412.84 1,412.29─1,

432.96

スタンダード市場指数 1249.43 +10.93 1240.08 1,239.98─1,

251.87

グロース市場指数 824.17 +13.22 810.53 810.53─830.

26

グロース250指数 642.45 +9.47 632.42 632.42─648.

52

東証出来高(万株) 180371 東証売買代金(億円 41510.39

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