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スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、5月17日付けの2024 GTAブルテンNo.031-Tにて、6月1〜2日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される2024スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』の参加条件を発表した。おもにGT300クラスで数値の変更などが行われている。
スーパーGTでは各レース前に参加条件が提示され、各車両はこれに従った条件で参加することが求められる。GT500クラスは共通規定で争われるため大きな調整はないが、GT300クラスではGTA-GT300規定車両、GT300マザーシャシーにそれぞれ参加条件が示されるほか、FIA-GT3車両はSROモータースポーツ・グループとの協定により、SROが各コース特性用に設定した性能調整(BoP)が適応される。
鈴鹿サーキットで行われる第3戦に向けては、GT500クラスは第2戦から変更はなく、おもにGT300クラスの参加条件が変更された。
GTA-GT300規定車両では全車のBoP重量が改定され、スバルBRZは前戦の+80kgから+76kgとなり、新たに燃料補給装置給油リストリクター(内径φ31.2mm)が適用される。
また、レクサスLC500hのBoP重量が+80kgから+92kgとなったほか、トヨタGRスープラは前戦の+40kgから+58kg、GR86は+45kgから+60kgとBoP重量が増加。GT300マザーシャシーのBoP重量は+75kgから+72kgに変更された。
FIA-GT3車両は各車とも鈴鹿サーキット向けにBoPや最大過給圧が調整され、一部の車両ではエアリストリクター径の変更も行われている。
※太字:2024第2戦富士からの変更箇所
I. GT500クラス
参加車両については、SpR第23条サクセスウエイト制に従った燃料流量リストリクターを装着すること。燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径25.0mm)が引き続き適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
II. GT300クラス
GT300
競技車両
最低重量
エアリストリクター径
BoP 重量
追加重量
(速度抑制策)
車両重量
備考
スバルBRZ 1200kg None +76kg +36kg 1312kg *、過給圧は別表参照
レクサスLC500h
1250kg
29.67mm×2
+92kg
(ハイブリッド重量含む)
+38kg
1380kg
*5
トヨタ・スープラ 1250kg 29.67mm×2 +58kg +38kg 1346kg *5
トヨタGR86 1250kg 29.67mm×2 +60kg +38kg 1348kg *5
ニッサン・フェアレディZ 1250kg None +50kg +50kg 1350kg *5、過給圧は別表参照
*1 2024年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2に従った燃料補給装置給油リストリクター(内径φ33.0mm)が適用される。
*2 ハイブリッド車両についてはGTAが別途指定するデータを提出しなければならない。
*3 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mm を装着とする。
* 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ31.2mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
*5 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
GT300マザーシャシー
競技車両
最低重量
エアリス径
1個
エアリス径
2個
BoP 重量
追加重量
(速度抑制策)
車両重量
備考
トヨタ86 MC 1100kg 40.00mm x1 28.29mm x2 +72kg +33kg 1205kg
*1 2024年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2に従った燃料補給装置給油リストリクター(内径φ33.0mm)が適用される。
*2 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー10mmを装着とする。
*3 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
*4 車両に搭載できる燃料の総容量は110L以下とする。
FIA-GT3
競技車両
公認番号
最低重量
BoP
追加重量
(速度抑制策)
車両重量
エアリス径
最低地上高
給油リス
備考
ホンダ NSX GT3 2022 GT3-047 1260kg 50 51 1361 None F:66mm/R:66mm 34mm
アストンマーティンAMRバンテージGT3 EVO GT3-051 1265kg 45 51 1361 None F:53mm/R:53mm 33mm
BMW M4 GT3 GT3-053 1265kg 40 51 1356 None F:84.5mm/R:83.5mm 32mm
フェラーリ296 GT3 GT3-056 1275kg 40 51 1366 None F:80mm/R:83mm 31.5mm
ランボルギーニ・ウラカンGT3 2019 GT3-040 1230kg 85 37 1352 2x 39mm F:70mm/R:128mm 30mm *4
ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2 GT3-054 1250kg 65 38 1353 1x 51mm F:70mm/R:128mm 31mm *5
レクサスRC F GT3 GT3-046 1300kg 0 39 1339 2x 38mm F:90mm/R:280mm 34mm
メルセデスAMG GT3 2020 GT3-042 1285kg 40 39 1364 2x 34.5mm F:81mm/R:87mm 34mm Lambda Min 0.91
ニッサンGT-RニスモGT3 GT3-048 1285kg 45 52 1382 None F:124mm/R:165mm 33mm
*1 FIA-GT3はFIA が指定するディメンションに従った形状を有するエアリストリクターを装着しなければならない。
*2 給油リストリクターの形状は、最少内径を除いて、2024年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2第3-2図「流量リストリクター」の形状を維持しなければならない。
*3 搭載する追加ウエイトは、2024年国際モータースポーツ競技規則付則J項257A条第204項に従って搭載しなければならない。
*4 クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。
*5 クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、29mmとする。
最大過給圧
スバルBRZ
ニッサン
フェアレディZ
ホンダNSX GT3
ニッサンGT-R
ニスモGT3
BMW M4 GT3
アストンマーティン
バンテージGT3 EVO
フェラーリ
296 GT3
エンジン回転数[rpm]
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
4000
1.88 @0.88 1.87 @0.88 1.90 @0.88 2.33 @1.10 1.54 @0.91 1.78 @0.90
4250
2.38 @1.10
1.91 @0.90
4500
1.85 @0.88 1.91 @0.88 1.85 @0.88 2.44 @1.10 1.70 @0.91 2.05 @0.90
4750 3.95 @0.92
2.47 @1.10
2.22 @0.90
5000 3.88 @0.92 1.81 @0.88 1.93 @0.88 1.80 @0.88 2.50 @1.10 1.77 @0.91 2.48 @0.90
5250 3.70 @0.92
2.54 @1.10
2.45 @0.90
5500 3.49 @0.92 1.73 @0.88 1.95 @0.88 1.75 @0.88 2.58 @1.10 1.80 @0.91 2.42 @0.90
5750 3.31 @0.92
2.62 @1.10
2.40 @0.90
6000 3.10 @0.92 1.70 @0.87 1.97 @0.88 1.70 @0.88 2.65 @1.10 1.82 @0.91 2.38 @0.90
6250 2.94 @0.92
2.68 @1.10
2.36 @0.90
6500 2.81 @0.92 1.67 @0.84 1.99 @0.88 1.65 @0.88 2.58 @1.10 1.80 @0.91 2.34 @0.90
6750 2.74 @0.92
2.48 @1.10
2.32 @0.90
6900
1.63 @0.83
1.62 @0.88
/ 7000
2.59 @0.92 1.51 @0.88 1.97 @0.88 1.51 @0.88 2.38 @1.10 1.77 @0.91 2.30 @0.90
/ 7250
2.43 @0.92
2.23 @1.10 1.37 @0.91 2.28 @0.90
/ 7500
2.27 @0.92
1.95 @0.88
2.10 @1.10
2.24 @0.90
8000
1.50 @0.88
2.12 @0.90
8100
1.00 @0.90
上記過給圧は過給圧レシオであり、GTAが公示する基準大気圧に上記レシオをかけて最大過給圧が決定される。チームは各イベントにおいてGTAが発表する現地大気圧に合わせて過給圧を調整しなければならない。
GTAロガーにおいて、アクセル開度>30%、エンジン回転数>3000rpm、進行方向加速度が増加もしくは保持の間の条件において、50ms以上、規定過給上限値より+10mbarを記録した場合、審査委員会に報告される。
規定過給圧に対し、線形補間を適用する。
III. 燃料補給装置給油ホースリストリクターの取付
以下省略
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