100億ウォン台の契約を勝手に…Wanna One出身の歌手カン・ダニエル、所属事務所の大株主を刑事告訴

Wanna One出身の歌手カン・ダニエルが所属事務所の大株主を刑事告訴した。

5月20日、カン・ダニエル側は法定代理人を通じて、「KONNECTエンターテインメントの大株主に対して私文書偽造、横領、背任、情報通信網侵害およびコンピュータなど使用詐欺などの疑惑に関して、20日、ソウル警察庁に刑事告訴を提起した」と明らかにした。

続けて「この5年間、代表理事であり、アーティストとして会社を守ってきた依頼人(カン・ダニエル)は、この間、家族のように信じて従ってくれた所属アーティスト、職員、そして第三者である契約相手の被害を最小化するために、刑事告訴を進行する前まで、1年を越える期間にわたって大変な努力を傾けた」としながらも、「だがこれ以上、法的責任を問うこと以外には他の解決方法がないと判断することになり、重い気持ちで刑事告訴を進行することになった」と背景を説明した。

(写真提供=OSEN)カン・ダニエル

同時に「関連記事に接した多くの方々が、カン・ダニエルの被害と傷を心配してくださることに感謝し、申し訳ない気持ち」とし、「だが私たち大衆文化芸術業界でこのように不当なことがこれ以上発生しないことを、この事件が最後であることを願う気持ちで、大きな勇気を出すことになった」と伝えた。

カン・ダニエルは2019年にKONNECTエンターテインメントを設立。5年間にわたって代表兼アーティストとして活動し、『color on me』『MAGENTA』『YELLOW』『REALIEZ』などをリリースしてきた。

もともとは個人事務所だったが、現在は歌手のChancellor、GFRIEND出身のユジュ、ダンスグループWE DEM BOYZなどが所属している。

今回、告訴された大株主A氏は、KONNECTエンターテインメントの持分70%を保有していると知られた。

カン・ダニエルは、A氏が2022年12月に代表である自分の名義を盗用し、内緒で法人印を捺印する方法で、100億ウォン台(約10億円台)の先払い流通契約を結んだと主張。カン・ダニエルは契約締結から1カ月ほど過ぎた2023年1月になって、ようやくその事実を知ったという立場だ。

他にも、A氏が所属事務所の口座から少なくとも20億ウォン(約2億円)以上を引き出し、法人カードを不正に利用したり、カン・ダニエルの個人口座から巨額を同意なしに引き出したりしたとされ、関連内容が告訴状に盛り込まれたという。

カン・ダニエルは来る6月にKONNECTエンターテインメントとの専属契約が満了となるため、決別の手順を踏むのか注目が集まっている。

◇カン・ダニエル プロフィール

1996年12月10日生まれ。KONNECTエンターテインメントに所属。2017年に韓国Mnetのオーディション番組『PRODUCE 101』シーズン2を通じて、プロジェクトグループWanna Oneとしてデビュー。グループ活動当初は絶対的センターとして活躍し、ソロ転向後も1stアルバムの売上が韓国の男性ソロ歌手の歴代記録を更新するなど、変わらぬ人気を証明した。

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