「今の彼ならGKでも輝く」「良かった。いや、最高だ」豪快弾の鎌田大地、圧巻パフォに伊メディアから続々賛辞!「トゥドールによる革命」

監督交代で出場機会は激増した。存在感と周囲からの評価も高まり、アシストも記録した。足りなかったのはゴールのみ。その唯一欠けていたピースを、鎌田大地は王者相手に埋めてみせた。

ラツィオは5月19日、セリエA第37節でインテルと対戦し、1-1で引き分けた。今季のリーグ戦で圧倒的な強さを見せて優勝した王者を相手に、鎌田は先制点となるゴールをあげている。

鎌田は前半33分にボックスの外から左足を一閃。鋭い弾道のミドルシュートで均衡を破った。鎌田のゴールは第3節ナポリ戦以来、約8か月半ぶりだ。

この日の鎌田はダブルボランチの一角ではなく、2列目で先発出場。ゴール以外にも、バレンティン・カステジャノスへのパスで決定機を演出するなど輝きを見せた。

このユーティリティ性が称賛され、イゴール・トゥドール監督からも評価されているのは周知のとおりだ。ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』は、採点記事で鎌田に7.5点をつけ、「トップ下だろうが、MFだろうが、今の彼ならトゥドールがGKに起用しても輝くだろう」と賛辞を寄せている。

【動画】鎌田がインテル戦で決めた衝撃の左足ミドル弾!
『calciomercato.com』や『lazionews24』などとともに、同じく7.5点と評価した『Eurosport』は、「トゥドールの下でどれほどの成長か!」と、鎌田の躍進ぶりに感嘆した。

「日本人選手はお祭りモードのサン・シーロでも輝きを裏づけた。2列目で見事な出来。得点取り消しになった場面でカステジャノスにお膳立てし、エリアぎりぎりのところからヤン・ゾマーを打ち破るゴール。プレスでも大変な労力を費やした」

大手紙『Gazztta dello Sport』は7点をつけ、鎌田を「トゥドールによる革命だ」と表現。同じ7点をつけた『SportMediaset』は、「ゴールだけでなく、クオリティとパーソナリティのあるパフォーマンスで、トゥドール体制における大きな前進を裏づけた」と称賛している。

「ボール回しにおけるつなぎが確かで、2列目においてポジショニングのセンスで何度か重要なボール奪還のインターセプトを見せた」

ラツィオ専門サイト『cittaceleste』も同様に7点とし、「あらゆる点で一線級の試合」と激賞した。

「ゴールは素晴らしかった。それ以外も、チームメイトとの連係も、質の高いボール回しでも、クオリティある試合をした。良かった。いや、最高だった」

チームは惜しくも鎌田交代後の失点で勝ちきれなかった。だが、鎌田の評価はより一層高まったに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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