コクヨ、IoT文具を活用し家庭学習の習慣化に関する実証実験を青森市立沖館小学校と野々市市立館野小学校で開始

コクヨは、小学校低学年の課題である家庭学習の習慣化に関する、IoT文具を活用した実証実験を、青森市立沖館小学校(青森県青森市)と野々市市立館野小学校(石川県野々市市)において、5月1日より開始した。

同実証では、同社の「しゅくだいやる気ペン」を活用して、家庭学習における親の伴走環境のあり方を各小学校と共同で実証検証する。教育環境が変化する中で、学校教育だけでなく家庭教育がどうなっていくのか、どうすべきなのかについて「やる気ペンデータ」(家庭学習データ:家庭学習時間や頻度等のデータ)を活用しつつ、教員だけでなく保護者も巻き込んで検証を試みる。さらに「しゅくだいやる気ペン」の活用で、学力や学習習慣の改善効果だけでなく、新たな気づきや課題の発見等を抽出し、具体的な学校教育と家庭学習支援のあり方を探っていく。

青森市立沖館小学校、野々市市立館野小学校ともに、5月1日~7月31日の期間に実証実験を行う(9月30日まで延長する可能性あり)。実証にあたっては、担任の教員を通じ保護者から合意を得た家庭に対して「しゅくだいやる気ペン」を提供する。児童の日々の家庭学習において「しゅくだいやる気ペン」を使用し、定期的にアンケートやデータ集計を用いて家庭学習の意欲の変化、習慣化、学習意欲や学力の変化を分析する。

対象は、青森市立沖館小学校では新2年生(96名)、新3年生(81名)すべての児童で計177名、野々市市立館野小学校では新3年生79名。

「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して子どもの日々の努力を「見える化」することで、学習への意欲を高めていくために開発されたIoT文具。センサー付きアタッチメントを鉛筆に取り付けて、勉強への取り組みに応じて溜まった「やる気パワー」をスマートフォンアプリに取り込んで見える化し、「かく⇔ほめる」の好循環を生み出すことによって、親子のコミュニケーションを円滑にし、子どもが自発的に学習する習慣を促す。

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