最終戦を終えたクロップ監督が別れの挨拶「あなたたちは世界で最高の人々」

今シーズン限りでリヴァプールを退任するユルゲン・クロップ監督が、別れのメッセージを送った。19日、クラブ公式サイトが伝えている。

プレミアリーグ第38節(最終節)が19日に行われ、リヴァプールはウルヴァーハンプトンと対戦。34分にアレクシス・マック・アリスターのヘディング弾で先制すると、40分にはジャレル・クアンサーが追加点を挙げ、2-0で勝利を収めた。なお、遠藤航はフル出場を果たしている。

2015年10月からリヴァプールを率いてきたクロップ監督は、2018-19シーズンにはチームを14年ぶり6度目のCL制覇に導いたほか、翌2019-20シーズンにはプレミアリーグで30年ぶりの優勝を成し遂げるなど、これまで合計8つのタイトルを獲得してきた。そんななか、今年1月に突如今シーズン限りで退任することを発表し、約9年間続いた長期政権の幕を迎えることとなった。

本拠地『アンフィールド』での今季最終戦を終えた試合後、クロップ監督はサポーターらに向けてスピーチを実施。「完全に驚いている。正直言うと、もうボロボロになっているかと思ったけど、そうではなかった。とても嬉しいけど、信じられないね」と語り始めながら、これまでの感謝を口にした。

「皆のこと、雰囲気、試合、この家族の一員であること、この日をどのように祝ったのかをとても嬉しく思っている。本当に信じられないことで、本当にありがとう。終わりという感じではなく、ただ始まりのように感じる。なぜなら、今日のチームは才能に満ち、若さに満ち、創造性に満ち、欲望に満ち、貪欲さに満ちたプレーをしているのを見たからだ。それは成長の一部であり、明らかに必要なものでもある」

「しかし、明らかに数週間前から注目されすぎていて、とても心地よくはなかった。それでも、今回はたくさんのことに気づくことができた。人々は私に懐疑的な者から信者に変えたと言った。それは真実ではない。信じるということは積極的な行動であり、自分たち自身で行う必要がある。私はただそうしなければならないと言った。それができたことが大きな違いだ」

「今では信じることをやめろという人はいない。それはこのクラブがこれまで以上にいい時期にあるからだろうか? もしかしたら、最高かもしれないけど、それはケニー(・ダルグリッシュ)に聞かなければならないね! だから久しぶりという風に言わせてもらおう」

「私たちには素晴らしいスタジアムと、素晴らしいトレーニングセンターがあり、世界のサッカー界でも大きな力を持つあなたたちもいる。心配なのか、楽しみなのか決めるのは私たちだ。信じるか信じないかを決めるのも私たちだ。そして、今日から私は皆さんの一人であり、皆さんを信じ続けていく。100パーセント信じ続けるよ」

「私は今からあなたたちの一人で、心からあなたたちを愛している。私のジャンパーには『愛情をありがとう』、『I will never walk alone again(一人ではもう歩かない)』と書かれている。本当にありがとう! あなたたちは世界で最高の人々だ。ありがとう!」

【ハイライト動画】リヴァプールvsウルヴァーハンプトン

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