イラン大統領死亡、中東の状況注視する=林官房長官

Kazuhiko Tamaki

[東京 20日 ロイター] - 林芳正官房長官は20日午後の会見で、イランのライシ大統領とアブドラヒアン外相が搭乗していたヘリコプターがアゼルバイジャンとの国境近くの山岳地帯に墜落し、いずれも死亡したことに対し「深い悲しみの念にたえない」と述べた。

その上でライシ大統領が死亡したことによる中東情勢への影響について「予断は差し控える」とした上で「中東地域の平和と安定を重視しており、状況を注視していく」と語った。

一方、サウジアラビアのムハンマド皇太子の訪日が延期になったことに関連し、林官房長官は同国と日本のパートナーシップは近年、多様化しており「グリーン経済への移行と脱炭素化、医療、デジタル、ICT分野での協力、観光や文化、スポーツ、エンターテイメントなど多種、多様な分野で二国間協力を強く推進していく」と説明。同皇太子の訪日が延期になったものの「二国間関係を新たな高みに引き上げていく考え」だと語った。

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