「MLB史上、最も低い防御率」今永昇太の“0.84”をNY紙敏腕記者が絶賛「4番手以上の投手になるとは誰も思っていなかった」

現地5月18日、シカゴ・カブスの今永昇太がピッツバーグ・パイレーツ戦に先発し、7回88球、被安打4、7奪三振、無失点と好投した。0対0の状況で降板したため勝ち投手にはならなかったが、2試合連続で零封。カブスは9回裏にサヨナラ勝ちした。

MLB1年目ながら、9試合に先発して無傷の5勝。防御率は驚愕の0.84を記録している今永に対して、米メディアは数々の賛辞を贈っている。米紙『USA Today』の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏は5月19日の記事で、「イマナガがカブスでやっていることは、本当に素晴らしい」と称賛した。

「53回2/3、被安打40、自責点5、与四球9、58奪三振、そして防御率が0.84だ。この防御率はフェルナンド・バレンズエラ(1980年代から90年代にかけてロサンゼルス・ドジャースなどで活躍。81年に新人王とサイ・ヤング賞を史上初めてダブル受賞した)の0.91を上回る。MLB史上、キャリア最初の9試合で先発した投手のなかで、最も低い数字となった」
ナイチンゲール記者は、「今シーズン、イマナガが4番手以上のスターターになると信じていた人は多くなかった。それを踏まえれば、かなりいい結果を残している」とも記し、期待以上のパフォーマンスを見せている今永を絶賛した。

今永の次の先発は現地5月24日、侍ジャパンのチームメイトとしてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)をともに制したラーズ・ヌートバーが所属するセントルイス・カーディナルス戦とみられている。今永はオープン戦でカーディナルスと対戦し、3回0/3を投げて4失点(自責点3)で負け投手となっているが、はたしてどのような投球を見せるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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