有村架純、目黒蓮主演「海のはじまり」で「いつ恋」以来8年ぶりに月9出演。「この作品が教えてくれることを知りたくなりました」

有村架純が、フジテレビ系で7月にスタートする連続ドラマ「海のはじまり」(月曜午後9:00、開始日未定)のヒロイン役に決定した。Snow Man目黒蓮が演じる主人公・月岡夏が人生を共に歩みたいと考える恋人・百瀬弥生で、ストーリーの重要な役どころを担う。

「海のはじまり」は、2022年10月期の「silent」(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、プロデュース・村瀬健氏が再集結し、“親子の愛”をテーマに紡ぎ出す完全オリジナル作品。夏が、大学生だった時に付き合っていた交際相手であり、別れて以来7年もの間、会うことがなかった南雲水季の死をきっかけに、自分と血のつながった娘・海(泉谷星奈)の存在を知ったことで、人生が変化していく。今の時代だからこそ伝えたい、人と人との間に生まれる愛と、家族の物語を丁寧に描いていく。

有村が扮(ふん)する弥生は、夏とは交際3年になり、そろそろ結婚も考え始めている。化粧品メーカーの開発部で働き、真面目できちょうめんな性格の持ち主。仕事でも、納得がいかない時には妥協することなく、良いものを突き詰めていき、同僚からは“しっかりしている人”と思われている。そのため、年下である夏との交際について、会社の後輩から「百瀬さんほどしっかりしてる人だと、甘えやすいですもん。甘えることに罪悪感ないですもん」と言われることも。そんな弥生が夏との将来を真剣に考え始めていたある日、夏の部屋で一緒にご飯を食べていると、夏のもとに1本の電話が。電話口でぼうぜんとする夏の姿を見て、弥生は普段と様子が違うことが心配になる。

目黒とは映画「月の満ち欠け」(2022年)以来、2年ぶりの共演となり、「月9」への出演は2016年の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」以来、8年ぶりの出演となる有村。「海のはじまり」への出演にあたって、「約1年前にこの物語に出合った時、人は円滑に生きていくために痛みにふたをするのかな、と感じました。誰かを思うことは決して楽ではない。私はこの作品が教えてくれることを知りたくなりました」と話し、「プロデューサーの村瀬さんとは『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、久々にご一緒させていただきます。お互いの変わらない心根も共有しながら、再び能動的に作品を作れることをうれしく思います」と喜んでいる。

心の準備をする間もないまま、愛する人に起きた突然の出来事と向き合うことになる弥生。今回公開された弥生のビジュアルでは、彼女の心の色彩を映したような空で、吹きつける風を身にまとい、遠くを見上げ何かを思う弥生の表情には、有村による奥深い感情が表れている。そんな、弥生役の印象については「一つ一つを見落とさないように、弥生を考え続けたいです」と意欲をのぞかせ、視聴者へ向けて「キャスト・スタッフの皆さんといい作品作りができるよう、丁寧に向き合いたいと思います。よろしくお願いいたします」と呼び掛けている。

ドラマを手掛ける村瀬プロデューサーは「ようやく、有村架純さんとご一緒することができます。有村さんとは『いつ恋』以来、またご一緒したいとずっとずっと思っていました。『いつ恋』は、有村さんだったから多くの方の心に響いたと思っています。どんなに苦しい状況にあっても前向きにひたむきに生きる音(ヒロインの杉原音)を、優しさや温かさだけでなく、弱さももろさも含めて見事に演じ切ってくださりました。有村さんが音というキャラクターと丁寧に真摯(しんし)に向き合ってくださったおかげで、高良健吾さんが演じてくださった練(曽田練)、そして2人を取り巻く登場人物たちとの間で紡がれた物語がたくさんの方の心に響いたのだと思います」と、当時を振り返る。

続けて「その後、いろいろなドラマや映画で見るたび、年齢を追うごとに素晴らしい女優さんになっていく姿を見ながら、もう一度ご一緒したいと思い続けてきました。その願いが今回、かないました。仕事としては8年ぶりにお会いした有村さんは、彼女の魅力の一つである“かれんさの中にある、りんとした強さ”を変わらず持ち続けていましたが、その強さの質がいい意味で変わった気がしました。なんというか、強靱(きょうじん)という意味での強さではなく、もっとしなやかな、柔らかさすら感じる不思議な強さを感じたのです。言葉にしにくいのですが、僕がずっと彼女に感じてきた稀有(けう)な魅力がより進化していると強く感じました」と印象を明かしつつ、「今回の弥生は、とてつもなく難しい役です。愛する人との結婚を考え始めていた矢先、その人に、かつて好きだった人との間の子どもがいたことを知る。愛しているからこそ抱える感情、そして自分自身の人生と向き合いながら抱える誰にも言えない思い。このドラマのもう1人の主人公ともいうべき弥生を、有村さんがどのように演じてくださるのか。誰よりも信頼している彼女だからこそ、目いっぱいハードルを上げてお迎えしています。僕自身、楽しみでしかありません」とキャスティングにも自信をのぞかせている。

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