UUUM、2.5次元アイドル「いれいす」擁する事務所の全株式を譲渡 5.1億円の売却益計上で特損を相殺

本社が入居するビル

YouTuberのマネージメント業務を手掛けるUUUM株式会社は20日、同社が保有する2.5次元歌い手アイドルグループの育成を行う株式会社VOISINGの全株式を譲渡することを決議した。これにより、UUUMが占めるVOISINGの議決権比率は49.0%→0%となり、持分法適用関連会社から除外することとなる。

【画像】ホール・アリーナツアーも控えるVOISING所属の「いれいす」

全株式の譲渡により得る売却益5.1億円を2024年9月期の特別利益に計上する見込みであることを発表しており、そのうち4.6億円については本年1月に発表していた特別損失の相殺に充てる予定としている。また、株式の譲渡先については「先方の意向を踏まえ、株式譲渡契約の秘密保持条項上、非開示とさせていただきます」とのこと。

VOISINGは日本最大級の2.5次元アイドルグループ事務所として2022年10月に設立。同所に所属する「いれいす」は2020年10月の結成以降、歌ってみた動画やオリジナル楽曲、生配信を中心に活動を行う6人組のアイドルグループとして、今年2月12日‘歌い手グループ史上最速”での日本武道館ワンマンライブを達成。翌月には「3年以内の東京ドームワンマン」を目標に掲げており、今後の成長にも期待が持たれていた。

「持分法適用関連会社の異動(株式譲渡)及び 特別利益の計上に関するお知らせ」一部抜粋

VOISINGの株式全譲渡を行うに至った理由として、UUUMは「株式会社VOISINGの更なる持続的成長に向けた資本見直しを行うことが、両社の経営基盤強化に繋がり、加えて、当社においても手元流動性の確保のため」と説明していた。(2.5次元…アニメ・ゲーム等=2次元と現実=3次元の中間に位置するコンテンツや文化)

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