信頼性抜群のV型2気筒モデル VTR250Fi【バイク買取調査隊】

※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。

その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。

今回調査した車両はホンダの『VTR250Fi』だ!!

VTR250Fiの車種プロフィール

1982年に発売されたVT250Fに端を発するロングセラーシリーズの1台で、2009年に登場し2017年に生産終了した“最終型”である。エンジンは35年間熟成を重ねてきた信頼度抜群のバンク角90度水冷V型2気筒で、最終的にはフューエルインジェクションへと進化。1997年に東京モーターショーで参考出品されたトラス構造のフレームが好評となり、1998年モデルから正式採用。その後のVTRシリーズの『顔』ともなる特徴にもなっている。

バイクの特徴をざっくりチェック!

35年もの間現役だった信頼性抜群のV型2気筒エンジンを搭載する『VTR250Fi』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。

エンジン

排気量250ccのV型水冷2気筒エンジンはDOHCを採用。ボアΦ60mm、ストローク44.1mmのショートストローク設計で、ワイドレシオで扱いやすい5速ミッションが採用されている。

マフラーはスチール製の集合タイプで、マットブラックを基調としながらもサイレンサー部分はクロームメッキ仕上げで存在感を主張している。

車体(フレーム)

フレームは1998年モデル以降の最大の特徴とも言える、鋼管製のトラス型を採用。エンジンを吊り下げるような形で抱え込み、かつエンジンそのものもストレスメンバーの一部として設計することで、必要十分な剛性を確保している。

足回り

ホイールは前後ともに5本スポークの17インチキャストホイールを採用。タイヤサイズはフロント110/70-17、リア140/60-17と250ccスポーツバイクとしては標準的。

サスペンションはフロントが正立テレスコピック式、リアがモノショック式で、派生モデルとして足付き性の良さを追求した『タイプ・ローダウン』も存在する。

ハンドルまわり・灯火類

ヘッドライトはマルチリフレクターの単眼タイプで、バルブは当時としては主流のハロゲンを採用。ウインカーはライトステーにマウントされている。

ハンドルはクロームメッキ仕上げのバータイプで、低すぎず広すぎないポジションは長時間のライディングでも疲れにくい。メーターはスピード計、回転計をそれぞれ備えた2眼式のアナログタイプを採用。

その他の装備&特徴

シートはスポーツライディングも意識した、若干硬めの座り心地。ライダーシートとパッセンジャーシートの境目に段差を付けることで、ホールド性を追求している。テールランプはシンプルでスッキリとしたデザイン。あらかじめ荷掛フックも4本装備されている。

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